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谷間の百合

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2018年 02月 09日 ( 2 )

九日 その二  「技術の日本」は過去のものになった。

大田区の町工場が作ったとして有名になった「下町ボブスレー」ですが、発注元のジャマイカ.ボブスレー連盟から「遅い、安全でない、機体検査不合格」だという理由で使用しないことになったと連絡があったという。
町工場は損害賠償も考えているということですが、検査に不合格になるようなものを作っておいて何を言っているのですか。
実は、この「下町ボブスレー」は総理直々のプロジェクトで、ジャパンブランド育成支援事業として補助金も注ぎ込まれたばかりか、機体に乗り込んでピースサインをしている総理の写真が道徳の教科書に載っているそうなのです。
総理のメンツ丸潰れです。
日本にしたら、カリブ海に浮かぶ小さな国からダメ出しをされたということで、余計腹が立つのかもしれませんが、しかし、いくら悔しがっても、いかんせん、検査不合格は致命的で動かしようがありません。
普通なら、総理から物心両面の支援を受けたのですから何としてもいいものを作らなければと思うところですが、安倍政権と同じで「日本の下町の工場が誇る技術」という神話に安住していた結果がこれではないのですか。


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国産初のジェット旅客機「MRJ」に次々と不具合が見つかって、いまだ完全復活の姿を見るに至っていません。
そのときに三菱重工社長が言った「知見が足りなかった」は、今回のボブスレーにも言えることではないでしょうか。
驕りによる精神の弛緩が「知見」の大切さに気付くのを邪魔したのではありませんか。
「検査不合格」の汚名を素直に受け止めてほしいと思いますが、おそらく総理といっしょで無視か逆切れするかなのでしょうね。

神戸製鋼のデータ改竄は、社長の「スミマセンでした」で終わりですか。
わたしは国の根幹を揺るがすほどの重大な案件だと思うのですが、
捜査のメスは入らないのでしょうか。

食べものを作ったり提供したりする店は食中毒が発生したらそく営業停止になります。
死活問題だということです。
個人の事業には厳正な処分が下されるのに、大企業の、それも総理と関係の深い会社はお咎めなしですか。
安倍政権の5年で、日本の信頼と誇りは底をつきました。
それなのに巷では日本はスバラシイの掛け声がかまびすしい。


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by michi-no-yuri | 2018-02-09 14:12 | Comments(2)

九日 その一  「品格とは勝つこと」と言った白鵬。

きょうの産経に、野々村直通という人が「貴乃花親方の真の敵はだれか」という記事を書いています。
相撲は、日本の神事であり、そのことを強く認識し本来の伝統を堅持しようと真剣に取り組んでいるのは貴乃花を措いて他にいないと書いています。
その貴乃花がこう言っています。
「大相撲の紋章には桜があしらわれています。桜は日本人の心の象徴で『大和心』の正直さ、謙虚さ勇敢さでもって大相撲に命掛けで取り組まなければならない。」
今、こういう言葉に共感する日本人が増えています。
桜、大和心から神風、神国日本、八紘一宇は一直線です。
わたしが、声を大にして貴乃花を批判するのは、かれの言っていることから戦前回帰の匂いと排外主義の胎動を感じるからです。
貴乃花を前面に押し出して、そういう空気が意図的に作られているのを感じるからです。
わたしは、正直、謙虚,勇敢という徳目で天下国家を論じ人の道を説く前に、一社会人としての常識を弁えてほしいと思う。
歴史、伝統を言う前に、若いころ「おかみさん」と言って尊敬していた母親との関係を修復するのが先だと思いますけど。
その母親もテレビに出て、13年も断絶状態の息子の代弁をするのはおかしいです。
あれほど仲の良かった兄ともこのままでいいのですか。


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保守の人には分からないでしょうけど、西部邁さんが言った「保守思想とは妻の介護をすること」という言葉はそのまま受け取ればいいのです。
先ず、日常があり、生活があるということです。
(稲田朋美さんには死んでも分からないこと)

白鵬が「横綱の品格とは?」と尋ねられて「勝つことが品格だ」と答えたそうですが、これのどこか間違っていますか。
みんなが横綱に求めるのは強さです。
それともお行儀のいい負けてばかりの横綱を認めるとでも?
白鵬に行き過ぎやマナー違反があれば相撲ファンから大バッシングを受けるのです。
そういうリスクを感じながらも勝つことに拘わらざるを得ないほど横綱の地位を維持することは厳しいということではありませんか。
わたしは「勝つことが品格だ」といった白鵬を見直しました。
貴乃花も伝統に逃げずにそれくらいのことを言ってはどうですか。
なんだか言っていることが負け犬の遠吠えに聞こえてなりません。

わたしの書くことが貴乃花のファンには不快だということは分かっています。
しかし、そんなことよりわたしは世の中が戦前と同じようになっていくことへの危機に気が付いてほしいので書かずにはいられないのです。


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by michi-no-yuri | 2018-02-09 11:02 | Comments(0)