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谷間の百合

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兄の死と民主主義の死



これがきのう見失ったと言っていた動画です。
下院は、トランプを議事堂襲撃の主犯として正式に弾劾訴追決議を決定しました。
裁判は2月8日に始まります。
米メディアはもちろん何も言わない。
世界からも批判が上がらない。
トランプを憎み否定することとこれは別のことでなければならないのに、寂として声なし。
正義も民主主義も死んだということです。

この動画ももしかしたらトランプ支持者が議事堂に乱入しようとしているのを男性が抗議していることにされかねません。
加治さんが言うように、白を黒に、黒を白に言いくるめることなどかれらには朝飯前のことだからです。
これに類する証拠は山ほどあるはずです。
それを裁判所は門前払いしました。
弾劾裁判では証拠も審議もなく即決即断で有罪が下されるでしょう。
魔女裁判なのですから。
もう、トランプの問題ではなく、民主主義や自由や正義が失われるかどうかなのです。
中世の魔女裁判が行われようとしているのに、それに異を唱える人間がいません。
仮にトランプの罪だとしても、欠席裁判は良くないと言わなければいけないでしょう。
なぜ言えないのですか。
頼むから言ってほしい。
こんなことがあってはいけないと。
わたしは「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」という風潮が恐くてなりません。
ガガさんはバイデン支持者ですが、国歌斉唱は圧巻でした。
あの力強さは他の追随を許さないものがありました。


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この14日に百田尚樹ファンの兄が死にました。
軽んじていた兄ですが、それを補って余りある美点がありました。
世間では珍しくもないのかもしれませんが、主義や思想の違いはきょうだい愛の障害にはなりませんでした。
姉二人は共産党のシンパで共産主義的思想の持主です。
本来兄には受け入れられないものです。
天皇を罵倒せずにいられない姉は、兄からしたら不倶戴天の人間なのです。
それなのに、姉(兄にとっては妹)が東京で1人暮らしをしているというだけで勝手に苦労しているだろう思って退職金からお金を送ってやったりしていたのです。
わたしが右から離れていったときも何も言いませんでした。
リベラルを理解しようとしていたわたしはそのリベラルに幻滅していま右ではなく保守への回帰を深めています。
リベラルはただ百田尚樹や橋下徹が憎かっただけですか。(そこはわたしもも同じですが)
結局、民主主義はどうでもよかったのですね。

先日ストーブの傍でついうとうとしてしまったのですが、目が覚めると同時に潮のように満ちてくる悲しみに声を上げて泣いていました。
それから、30年以上もむかしの電車の中でのことですが、隣の喪服を着た60歳くらいの女性が急に「おにいちゃんが死んだんです」と言ったことも思い出されました。
見ず知らずの行きずりの人間にも言わずにいられなかったくらい悲しかったのだろうと思いました。
元の家族がその歴史を閉じるのももうすぐです。


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by michi-no-yuri | 2021-01-27 10:40 | Comments(2)
Commented by 菜の花 at 2021-01-27 15:24 x
お兄様が旅立たれたのですね。
お悔み申し上げます。
お兄様の御霊が、お健やかでお安らかでありますように。

私の兄は30年ほど前に亡くなりました。
生前はそれほど仲の良い兄妹ではありませんでしたが、亡くなった後はほんの些細な兄との触れ合いを思い出したり、もう少し優しくしてあげればよかったなどと後悔したりもしました。

時が経ち、ふと夢の中で兄が出てくることがあります。
布団の中で目が覚めてうつろうつろしている時は、まだ兄が生きているような錯覚を覚え、なんとなく安心してまた眠りにつき、朝起きて現実に戻った時「あれは夢だったんだ」と悲しくなると共に、夢でも会えたことへの幸せが感じられるようになりました。
私の人生も折り返し点をとっくに過ぎていますが、楽しみなこともあります。
それは先に旅立った大好きだった猫や犬に会える日が近くなっていること。
会った時にはいろいろと話したいことがたくさんあります。

もうこれといってやり残したことはありませんが、高齢の母を見送ること。これが済めば、残りの人生、気楽に過ごせると思います。
Commented by michi-no-yuri at 2021-01-27 17:37
菜の花さま
ご丁寧にお悔やみありがとうございます。
わたしは一年に一度か二度は会っていたので、世間の兄妹より関係が濃密だったと思います。
兄には忘れられない初恋の人がいて、死期が迫ったある日、娘にその人にぜひ会いたいと言ったそうです。
実際、歩行がおぼつかなくなっていたのに2時間くらいかけて会いに行き、会えずに帰ってきたことがありました。
それがなんと、死後姪が方々当たってその人と連絡がついて話ができたそうです。
兄に聞かせてやりたかったです。

そうですね。死んだ犬や兎やにわとりに会えるのは楽しみですね。
苦しませて死なせてしまった犬には安楽死の注射をする前に「また、会おネ」と何度も声をかけたので覚えていると思います。
いまの犬にも死んだときのために「お母さんの顔を忘れたらあかんよ、迷子になるからね」といつも言い聞かせています。
あの世は賑やかで楽しそうですね。
みんな笑顔です。
生きているときは見せなかった底抜けの笑顔です。
わたしも死んだら最高の笑顔を届けられたらいいなと思っています。
ほんとうにありがとうございました。
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