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谷間の百合

taninoyuri.exblog.jp

人間は分からない。

わたしが書いた元福島県知事の佐藤栄佐久さんのことについてコメントをいただきましたが、読者の中に福島県出身の方がおられたのは幸いでした。
わたしはほとんど何も知らずにネットで拾い読みした情報をもとに書いたもので、教訓として安易に人物評価をすべきではないことを学びました。
人間の評価ほど難しいものはありません。
正義のヒーローのようにもてはやされた人に、後からいろいろ良からぬ噂が出てきたり、その逆もあったりするのが世の常です。

事件がニュースになっていたころは面倒くさい事件だなという印象しかなく、その後、原発反対だから嵌められたのだろうという情報が出てきたときはなるほどそういうことだったのかと思いました。
その後ウィキペディアで知ったのが、市町村合併に反対で地方主権を掲げていたこと、小泉政権の郵政民営化やプルサーマル計画に反対していたこと、道州制にも反対していたことを知り、わたしの考えと全く同じだというのが強く印象に刻まれました。
自民党に所属しながらなぜ?と思いました。
最初は原発に賛成で途中から安全神話に疑問を持って反対に回ったというのも、それが純粋な気付きによる反対ならなかなかできることではないと思いました。
或いは、個人的な感情や利権(お金)が絡んでいたのかもと考えましたが、人の感情など知りようがありません。
なぜ途中から反対に回ったのでしょうか。


人間は分からない。_c0243877_0153766.jpg


わたしは、市町村合併に反対だけでもスバラシイことだと思いました。
タモリさんが、地名はその土地の記憶だと言いましたが、わたしもず~っとそう思ってきました。
地名が無くなることは記憶即ち歴史が消えることで、大袈裟ですが、地名が無くなるのは身を削られるような気持がしたものです。

風間さんが仰っていること、引用文に書かれていることはその通りなのだろうと思います。
それについて疑義は持ちません。
しかし、わたしには知り得ないことでしたが、その事実は事実であっても、それをもって全体とは思いません。
見る角度が少し違えば別の佐藤栄佐久の姿があるかもしれません。
毀誉褒貶相半ばすると言いますが、ほんとうに人物評価は難しいものだと思います。
例えば、総理にも探せば良いとこともあるのでしょうが、あったところで見ようともしないでしょう。
敵対している人間、嫌いな人間の良いところなど見たくもないのが人間です。
また「棺を蓋して事定まる」という言葉がありますが、わたしは人間なんて死んでも分かるものではないと思っています。
歴史の風雪にさらされてもまだ評価の定まらない人がたくさんいます。
こんなことを長々と書くのは風間さんには歯がゆく不快なことかもしれませんが、何も知らないものが言っていると思ってお許しください。
実際、政策でしか判断できないのです。
一般論、抽象論だと思ってください。


人間は分からない。_c0243877_0192238.jpg










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by michi-no-yuri | 2020-05-18 00:53 | Comments(2)
Commented by 風間重吉 at 2020-05-18 01:45 x
谷間の百合さん こんにちは
福島県知事の件、ブログに記載していただき、本当にありがとうございました。
人の評価というのは確かに色々な角度から見てみないと難しいものがあると思います。
前回の投稿で遠縁に県出納長がいる点お伝えしましたが、実は叔父も県職員で長年県庁に勤め、歴代知事を見てきたそうです。
1988年佐藤知事が初当選時は、当時自民党福島県連が分裂騒ぎを起こし、分裂一派の片方から出馬した経緯があったため、低姿勢だったそうですが、2期、3期、4期と当選を重ねるにつけ、独裁色を強め、県庁内では、幹部職員は何も言えない雰囲気に包まれていたそうです。
プルサーマル問題も、県民のためというより、東電、国との条件闘争に過ぎない、という地元革新派の冷めた見方もありました。
収賄ゼロで逮捕、これは知事が40%出資している実弟佐藤祐二が社長を務めている郡山三東スーツという会社が、公共土木工事等々一連の疑惑案件の窓口役になっており、知事自体は一切表に出ない仕組みがあり、当時、建設業界では、県の仕事が欲しければ、祐二詣(もうで)というしきたりがあった、という話が地元では有名でした。
また、彼の女婿は民主党(当時)の玄葉光一郎で、2009年民主党政権交代がされ、原発事故が起きた頃から、まことしやかに、陰謀説が出てきました。
玄葉光一郎という代議士、そもそもは、地元の保守勢力に担がれ、田中角栄の流れをくむ渡部恒三派の利権議員であり、決して高邁な政治理念がある人物ではありません。
従いまして、福島県政汚職は、ドロドロした利権が絡みあった事件であり、原発反対派を潰す陰謀、というのは、まったく後付けである、と一般の県民は見ています。
尚、Wikipediaは、注意しないと危ないのは、自由に書き込めることから、意図を持った人間が書き込んだり、事実を記載していた箇所を意図的に別の人物が削除したりする場合があります。
どうかご注意ください。
Commented by 風間重吉 at 2020-05-18 02:04 x
すみません。
連続投稿お許しください。
今回、私が佐藤栄佐久氏に過剰に反応してしまった背景に、政治手法が強権的、反対派をことごとく潰して長期県政を牛耳る、安倍晋三、安倍一強の今と実に似ていると感じ、非常な危機感から非礼を顧みず投稿した次第です。
彼が県政の表舞台から去ったのちの知事は、内務型で、個性の乏しい感じがして歯痒く感じることもありますが、さりとて、ものが言えない暗黒の佐藤18年間の県政にだけは戻りたくない、というのが私の今現在の心境です。
本来の谷間の百合さんのブログ趣旨とズレてしまい申し訳ございません。どうか非礼をお許しください。
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