公務で泊ったホテルの部屋割りについて、厚労省の女性審議官が予算委員会で説明を求められたようですが、不思議なのは、京都旅行と言い今回の件と言いその情報はどこからでてきたのかということです。
文春はだれから情報を貰ったのでしょう。
任務や日程やホテルの部屋割りを知っている人間はごく限られています。
きょう、新聞の本の広告欄を見て驚きました。
アマゾンのランキングで1位になった、ニッポン放送のアナウンサー飯田浩司という人の書いた「『反権力』は正義ですか」という本です。
辛坊治郎、宮崎哲弥推薦とありますから、おおよそ傾向は分かります。
反権力とはだれのことかと思いきや、それが「マスコミ」と言うのですから驚きます。
達者な文章です。
マスコミの使命は権力と戦うことだという言葉は
「いつの間にか『権力と戦う自分たちの物語』にすり替わっているようにみえてなりません。私はこの『権力と戦う』という言葉が本来の精神を失って、それ自体が目的化し、マスコミ報道から是々非々の姿勢を奪い、自らを闘士に据えた陶酔の物語に引きずりこんでいるように見える。」(本書「はじめに」より)
のだそうです。
この飯田という人はわたしとは別の世界に住んでいるのでしょうか。
権力と戦っているマスコミの人間がどこにいるのか教えてほしい。
もしかしたら、望月衣塑子さん一人を指してそう言っているのですか。
望月さんに手を焼いている菅官房長官に頼まれたか、あるいは、見るに見かねて書いたのですか。
現実が見えなくて、陶酔の物語に自分を引きずり込んでいるのは著者自身です。
目次の紹介にある、
「基地問題に分かりやすさを求めるな」とはどういう意味でしょう。
「軍靴の響きってもう止めませんか」
とはいつのことを言っているのですか。
とっくのむかしに止んでいますよ。
「安全保障を感情論で語られても」ということですが、感情論どころか妄想で語っているのはだれでしょう。
中國を仮想敵国視して、いつか戦争になることを願って煽っているのはだれですか。
ウイルスへの取り組み一つ見ても彼我の差に愕然とするではありませんか。
観光地からは中国人観光客が来ないと悲鳴が上がっています。
残念ながら、もう中国なしに日本は生きていけません。
それを認めるしかないところに来ているのです。
それが嫌なら餓死覚悟で籠城(鎖国〉するしかありません。
「人が住むのにふさわしくない福島という偏見」
ほんとうに偏見や風評ならどんなにいいかと思います。
「安倍政権はバラマキ指向ではない」
これには同意します。
お友だちだけではなく、わたしたちにもバラ撒いてほしい。
「景気回復で自殺者は減った」
いまの日本を景気回復とみるのは、著者が特権階級に属しているからです。
きっと政権の中枢にもルートがあるのでしょう。
戦時下では自殺も犯罪も激減したという事実を知っていますか。
自殺者が減ったのは、とりもなおさず今が戦時下の世相に近づいているということではないでしょうか。
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