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谷間の百合

taninoyuri.exblog.jp

愛国心を言う前に。

海上自衛艦の護衛艦「たかなみ」が横須賀基地を出ていきました。
見送りの家族、ことに妻と思われる若い女性の不安が張り付いたような表情や涙をぬぐう姿には胸を衝かれるものがありました。
どうか、無事に帰ってきてください。
あんな人間のために死なないでください。
自衛隊の中東への派遣は、国会で審議されることなく、そそくさと閣議決定されました。
閣議といっても、異議を唱える大臣なんかいませんから総理の独断です。
トランプ大統領に言われて、一も二もなく従ったのです。
総理はコロナウイルスでは国民のいのちと安全を守ると言いました。
自衛隊員も国民です。
総理は自衛隊員には死の覚悟ができているようなことを言っていましたが、なんで人の覚悟を軽々しく言うのですか。
そんな人間に、隊員の苦悩が分かるはずはありません。
だれだっていのちは惜しく死は恐怖なのです。
「たかなみ」での総理は、野球帽(ほんとうは佐官用のキャップ)を被った自衛隊オタクの変なおじさんかあるいは知能に障害のある子どもが特別にブリッジに入れてもらったような感じでした。
ほんとうにそう見えました。
寝起きの浮腫んだぶよぶよの顔でした。
こんな自衛隊オタクで知恵遅れの子どものような人間の命令で自衛隊員は中東へ行かされたのです。


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右の論客がコロナウイルスに便乗して強気に出てくるだろうと予想していた通りの桜井よし子さんのコラムの文章でした。
こんな大事なときに「桜」をやっている場合かと。
その前段で、国民民主や維新を除く野党と書いていて、いつの間にか国民民主党が与党になっているのを知りました。
いつもながら、立派というか勇ましい文章です。
先日テレビでチラッと見ましたが、瞬間脳裏を過った言葉が「まるで西太后か閔妃みたい」でした。

「自然を尊び畏怖する人々や国々には謙虚に恐れるが」
習主席らの指導層は異なるのだそうです。
「彼ら最高の指導者は、天でも自然でも神でもない。彼ら自身だ。」
分かり難い文章なのですが、習主席自身が天であり自然であり神だということでしょうか。
しかし、習主席のことは知りませんが、これはそっくり総理のことではありませんか。
総理は最高権力者を自任し、森羅万象に責任を負っているのだと言いました。
桜井さんは、総理の中に天や自然や神を畏れるこころを見たことがありますか。
というか、あなた自身に天や自然や神を畏れるこころがありますか。
あなたにあるのも、あなた自身ではありませんか。
わたしは、桜井さんに「他者の存在」を感じたことがありません。
他者へのまなざしを見たことがありません。
愛国心を言う前に、老若男女関係なくだれかを愛してみてください。
話はそれからです。


愛国心を言う前に。_c0243877_932769.jpg










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by michi-no-yuri | 2020-02-03 09:16 | Comments(0)
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