きのう産経に「習近平国賓来日反対」という一面広告が載りました。
いままで中国の要人の来日には友好的かつ丁重なおもてなしをしてきたと思うのですが、なぜ今回はそうでないのかわたしには分かりません。
香港、ウィグル、チベット、南モンゴルなどへの民族浄化や人権弾圧を繰り返しているような国ということですが、香港はともかく他はいま急に変わったわけではありません。
広告の賛同者は認めたくないのでしょうが、かって日本が中国でしたことは人権弾圧のレベルではありませんでした。
人間とさえ思っていなかったと証言している人がいました。
反対している人たちは日中関係を結局どうしたいのでしょうか。
今回のことや韓国との関係を思うと、経済的影響は計り知れないものがありそうです。
経済など考えたこともなく、かれらにあるのは刷り込まれた知識とそこから派生する感情だけです。
それをしたらどうなるかということを考えるような頭もこころもありません。
広告の賛同者は総理の支持者なので、つまり、総理に当てて言いたかったことなのでしょう。
しかし、総理は経団連から中国とは仲良くしろと厳命されているので、支持者の要望に応えることはできません。
総理は感情だけの人間と経済的利益しか頭にない人間の狭間に立っているのですが、もちろん、経団連に逆らうこはできません。
国会では、いくら野党が追及しても総理は嘘で言い逃れるだけで、いつまでこんな人間を相手にするのかと絶望します。
結局、どうなるのですか。
総理は簡単な答弁さえ「紙」を読みます。
何から何まで「紙」に頼ります。
他の大臣もそれに倣います。
赤羽国交大臣と江藤農水大臣が自分の言葉で喋っていて、当たり前のことなのにそれが立派に見えるほど国会質疑は惨憺たる様相を呈しています。
テレビは予算委員会での質疑は取り上げますが、総理にスポットが当たらないようにしています。
決して総理個人は批判しないのです。
だから、いつまでも終わりません。
鈴木宗男さんが、北方領土問題を解決できるのは総理を措いて他にないと熱弁をふるっていましたが、それを聞いているときの総理の顔は困惑と無力感に打ちひしがれているようでした。
「もう、ダメなんだ」というこころの中の呟きがそのまま表情に出ているように見えました。
鈴木さんも残酷です。
鈴木さんにあるのは思い込みと情熱です。
自分がそうだから、総理もそうだと思っているのでしょうが、もういい加減に気付いたらどうですか。
総理には能力もやる気もないことを。
下手な鉄砲も数撃てば当たるだろうというような外交をしていることを。
総理から、あなたの力を借りたいと言われて有頂天になった気持ちは分かりますが、自分の情熱に酔っていて周りが見えないようではまた人生を失敗することになりませんか。
×