「産経」のお抱え言論人ともいうべき面々が、習主席が国賓として来日することに反対しています。
百害あって一利なしだと言っています。
この人たちには経済とか安全保障はどうでもよくて、自分の感情がすべてに優先するようです。
大人が子どもみたいに好きだ嫌いだという感情で国家関係を論じているのです。
冷静に考えたら、中国を無視、敵視して日本がこの先生きていけるのだろうかという疑問に気付くはずです。
中國は明日にも崩壊するとか、断末魔の中國とか言っているのですが、その声もだんだん小さくなって、他人のことを言っている内に自分が瀕死の状態になっているという笑うに笑えない悲喜劇を演じています。
すぐにも崩壊すると言ってきた北朝鮮はいまもピンピンしています。
好悪の感情や願望だけで記事を書いているのです。
わたしは、先の天皇が訪中され、行く先々で大歓迎を受けておられる映像を見たとき、その間ず~っと笑っていたことに後で気付きました。
平和で幸せな気持ちでした。
習主席は拝謁した折にはどうか天皇の訪中を強く要請してください。
訪中されたのは宮沢内閣のときでしたが、保守派の天皇の訪中に反対する声は強く、それを官邸が熱心に説得したというのですから、いまでは考られないことです。
中村哲さんが次のように言っています。
「無節操と思われても、だれとでも仲良くする、それ以外に頼るものはない、裏切られても信頼する、信頼があれば人々の気持ちを動かすことができる。」
そういう中村さんの強い信念を打ち砕いたのが集団的自衛権でした。
アフガンの山奥で出会った村長が、日本は一度も外国に出兵したことがない、平和な国だと言ったことが忘れられないと。
日本がどこにあるのかを知らないような人までが、日本が他国の戦争に加わらないこと知っていたということでした。
この世界に周知されている日本の「平和」を根本から壊したのが集団的自衛権でした。
スイスが永世中立国だということは世界が知っています。
日本はスイスに続いてそういう名誉ある国になるはずでした。
返す返すも無念です。
アフガンに兵を出している国のNGOは狙われて撤退し、ジャジャラバードに残っていたのは日本だけだったそうです。
総理に哀悼のコメントなど出してほしくありません。
総理は集団的自衛権を説明するのに、現地で活躍しているPKOやNGOが襲われても自衛隊がかれらを助けることができないからだと言いました。
しかし、現実は逆でした。
集団的自衛官は日本がかれらにとって完全に敵になるということでした。
日本が戦後積み上げてきた信用、中村さんが政府とはまったく関係なく(ノーガバメント)コツコツと積み上げてきた信頼を総理は完膚なきまでに破壊したのです。
ほんとうに、なにもかも、、
自衛隊員270名の中東派遣が年内にも閣議決定されるようです。
ところが、イランの政府高官は、自衛隊派遣は平和に貢献するとは思えないと釘を刺しています。
総理のこころは見透かされているのです。
自衛隊は海外に出るな! 自衛隊を海外に出すな!!
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