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谷間の百合

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「拉致被害者救出に自衛隊の活用を」という意見広告が意味するもの。

先日、産経に「予備役ブルーリボンの会」という名称の団体が「拉致被害者救出に自衛隊の活用を」という意見広告を出していました。
これは青山繁晴などが前から言っていたことで、いつでも可能なのだが憲法がネックになっているということでしたが、わたしはそのときも救出ではなく憲法改正が目的なのだろうと思ったものでした。
自衛隊に救出のシュミレーションがあったにしても、ほんとうに救出を目的にしたシュミレーションだとは思えません。
だから、これは救出ではなく、拉致を利用して北を攻撃するのが目的だろうと思いました。
代表の荒木和博さんの経歴に自衛隊との接点があるのでしょうか。
賛同者のほとんどは「元」や「予備」の付く自衛官で、実際に救出に携わる人ではありません。
いわば高見の見物ができる気楽な人たちです。
だから言いたいことが言えるのでしょう。
トーイツの影がちらつくという噂もありますが、分かりません。
しかし、大いにあり得る話です。
総理が前提を設けずに会談に臨むというのもこれと連動していそうです。
ほんとうに救出が目的なら武力という発想も選択肢もありません。
小沢さんが、自国民保護とか自国民救出という名目で戦争が始まると言っていたことが頭を過ります。
人間の考えることは変わりません。


「拉致被害者救出に自衛隊の活用を」という意見広告が意味するもの。_c0243877_1028023.jpg


家族会はトンデモナイことをしてくれましたね。
政府に頼り切ることで戦争にまで利用されようとしています。
総理が拉致を引っ張るのは、戦争に利用するためです。
家族会の中には分かっていてそれに協力している人がいそうです。
この10年を見ても、災害や事故で最愛の家族を失った人がたくさんいます。
そういう人々を見て家族会の人はどう思うのでしょうね。
突然娘がいなくなって気も狂わんばかりになって探し回られた早起江さんの気持ちは苦しいまでに分かります。
だから、なぜあてにならない政府にあくまで頼ろうとされるのかが理解できないのです。


民間の船員を予備自衛官にして有事には徴用できるという法律ができようとしています。
上皇がかって、たくさんの未来ある若い船員の死を思うと胸がいたむと言われたことがあります。
こういうことを予想しておられたのかもしれません。
商船や貨物船などの大きな船だけではなく、たくさんの漁船と漁師も徴用され、遠い南方の島々へ物資を運ぶ仕事に就いていました。
そういう漁師の一人だった息子が、ガダルカナルで餓死したと聞いた母親は気が狂ったようになったということでした。
そのエピソードを知ったとき、わたしはブログに、母親はそれ以来食事をするたびに罪悪感に苦しんだのではないかと書きました。
戦争ができるかどうかではなく、もう戦争しか視野にないということが問題なのです。


「拉致被害者救出に自衛隊の活用を」という意見広告が意味するもの。_c0243877_10462527.jpg










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by michi-no-yuri | 2019-06-11 10:47 | Comments(6)
Commented by 山桜 at 2019-06-11 13:17 x
産経新聞の意見広告を出した予備役ブルーリボンの会の
代表、荒木和博氏は特定失踪者問題調査会代表でもあり
拓殖大学教授でもあります。
彼は、自ら予備役自衛官となり、
予備役ブルーリボンの会を立ち上げ、
拉致被害者の武力救出を従来から強く言い続けています。
現在は予備役は定年で外れましたが、
未だに武力救出を言い続けています。
彼は救う会副会長の島田洋一福井県立大学教授と
並ぶ武力救出論者です。
担がれてなどいないのです。
穏健で常識派などでもありません。

特定失踪者問題調査会は、
拉致被害者ではない特定失踪者を
なんとか政府認定被害者に格上げしようと
運動をしていましたが、
数年前に方針転換し、認定を求めない、
救出を運動の最優先にすることにしました。
救う会、家族会のいう
「全拉致被害者の即時一括帰国」という
到底不可能な要求に対しても
それを求めず、1人からでも救出を
という方針に変更しました。
しかし、荒木代表が公の席でいうことは
「全拉致被害者の即時一括帰国」という矛盾を見せています。

行方不明者を「北朝鮮による拉致の可能性を排除できない行方不明者」という
「特定失踪者」に仕立て上げるのは、
どのような公的機関でもありません。
荒木氏の気持ち、印象なのです。

拉致の規模は大きければ危機感や
北朝鮮への脅威と憎悪を煽れるのです。

拉致被害者の武力による救出については
誰も真剣にシミュレーションなどしてはいないと思います。

以下のブログ記事を参考になさっていただければ幸いです。
「武力と救出」
http://serenityprayer323.blog.fc2.com/blog-category-6.html

特定失踪者調査会についても以下の記事をご参照ください。
http://serenityprayer323.blog.fc2.com/blog-category-8.html

早紀江さんについても書いております。
http://serenityprayer323.blog.fc2.com/blog-entry-84.html
Commented by michi-no-yuri at 2019-06-11 17:05
山桜さま
コメントありがとうございます。
古い記憶でいい加減なことを書いてしまいました。
デマや嘘が流布することをもっとも警戒しているわたしは、こうしてすぐに間違いを指摘していただけることを本当にありがたく思っています。
わたしは家族会や救う会の活動には興味がなく、したがって内情も知りません。
10年以上も前にテレビで見た荒木さんが積極的に話をする人ではなく、寄せられる情報にも慎重だったという印象があるだけでした。
だから、武力救出を言っている張本人だと知って驚きました。
家族会については、ときどきテレビで集会や官邸で総理と面会するのを見るだけで、それ以上のことは知りません。
いつも思うのは西岡力が家族にくっついていて嫌な感じだなということです。
拉致、拉致といわれても、国民は関心を失っています。
20代前半の人はほとんど知らないでしょう。
だれも関心のないことが、大きな問題になって国を動かすまでになっています。
醜いことに拉致によってたかって甘い汁を吸い、あろうことか戦争まで企んでいる人間がいます。
日本版戦争屋が拉致の周辺でうごめいています。
横田早起江さんは、真実を知るのが怖くて逃げ回っているのように映ります。
それによってますます国が危険な方向に進んでいっているのですが、そういう自覚はないのでしょうか。
でも、いまさら自覚があってもどうしようもないですね。
Commented by y-ohkubo at 2019-06-12 06:31
こんにちは、
僕は、 2011年12月、金正日の死亡したというニュースを聞いて以来、横田めぐみさん等、拉致被害者は、それまで北朝鮮が発表した通り、ほとんど亡くなっていると思っています。国のトップの死亡を隠さない北朝鮮が、生存している拉致被害者を死亡していると言い続けるとは、とても思えない。しかも、金正恩の兄、金正男を、他国でしかも分かりやすい方法で暗殺するような北朝鮮に、生存している人を亡くなっているように何年も隠し通すようなことが出来るとも思えない。そして、それが事実とすれば、日本は、自衛隊を使って北朝鮮にする幽霊を救出しようと計画しているということになる。ゴーストバスターズじやあうるまいし、やはり、国のトップがアホだと、そうなるのでしょうかね???
Commented by michi-no-yuri at 2019-06-12 17:37
y-ohkuboさま
コメントありがとうございます。
生きていればわずかな消息でも風が運んでくるものだと思うのですが、そういうことが一切ありません。
風は吹いても何も運んできません。
家族会だけではありませんが、遺骨はじめ北の言うことはすべて頭ごなしに問答無用で否定しました。
すべてが嘘だと言いました。
そして口を開けば経済制裁でした。
とても家族を取り戻したい人間のすることではありません。
これでは交渉もできません。
結局日本は解決したくなかったのだということが今になってはっきり分かります。
遺骨にしたって、もしかしたら本物かもしれないと思う人がいても、それを口に出せないような世論ができていました。
家族会などがしたことは日本人に北への憎悪を植え付けることだったようです。
ほんとうに取り戻したいのなら、こんな態度はとれません。
アメリカを巻き込んだのも戦争が視野にあるからです。
どこまでもアメリカを当てにしているのです。
Commented by michi-no-yuri at 2019-06-14 16:40
山桜さま
コメントが消えていると思っていたら、転載したブログの記事も消えていました。
ご自分で消されたのでしょうか。
Commented by やまざくら at 2019-06-14 17:45 x
私は何もしていません。
どうしたのでしょうね。
外部から操作されたのでしょうか。
以前、知り合いのブログで、
記事の書き換え、削除が
されたということがありました。
都合の悪い人が、いたということなのですね。
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