オーストラリア軍がアフガンで行ったという民間人の殺害などの違法行為を報道したことで、警察がABC本社や記者、報道局長などの家宅捜査を行いました。
これに対して、ABC、BBC ジャーナリスト同盟などが激しく抗議しています。
ジャーナリスト同盟の会長は、これは安全保障に抵触するなどという理由で世界的に行われていることだと言いましたが、どこでも行われていることであってもメディアが抗議しないという唯一の国が日本だとは言えないでしょうか。
共謀罪や秘密保護法で雁字搦めになっているせいもありますが、それに類する法律はどこの国にもあるはずなのです。
香港では中国本土への容疑者引き渡しが決まることに抗議して100万人以上が抗議デモに参加しました。
イギリスでも大規模な反トランプデモがありました。
ひとり日本の国民だけが声を失ったカナリアでした。
それにしても、「唄を忘れたカナリア」の作詞者西条八十は、カナリアを何に譬えているのでしょう。
なぜ、唄を忘れたら裏山に捨てるとか鞭で打たれるような仕打ちを受けなければならないのでしょうか。
船に乗せて月夜の海に浮かべたら唄を思い出すとはどういう意味でしょう。
月夜の海とは静穏そのものですが、そこに、大波や津波の予感をイメージさせているのでしょうか。
月夜の海は想像するだけで恐怖です。
世界で立て続けに起きている大きなデモや抗議が、わたしには日本への当てつけのようでいたたまれない思いがします。
トランプ大統領の訪日に、日本は歓迎一色でした。
野党はこういうときこを声を出さなければいけなかったのです。
日本を苦しめることしかしないアメリカを歓迎するって、どれだけ自虐なのかと思いますがそうではありません。
自虐の意識がなければ自虐にもなりません。
イギリスで女性のカップルが若い男5人に暴行された生々しい映像は衝撃的でした。
わたしがもっとも忌避し恐れることです。
ヘイトクライムがポグロムに移行するのも時間の問題かもしれません。
日本でも、移民がはいることで不利益を被ることになる人間がかれらに憎悪を向けて襲うような事態になりかねません。
人為的に差別や格差を作るのは、典型的な支配形態です。
それによって混乱を生じさせ、対立させ相戦わせることで自分たちに不満が及ばないようにする仕組みです。
総理が党首討論を提案し、枝野代表は断固拒否しましたが当然です。
総理は党首討論という晴れの舞台が欲しいのです。
余裕のあるところを見せるために、ニヤニヤしジェスチャーをまじえて話せば、それだけで国民は総理の勝だと思ってくれるという計算です。
どこまでも狡い人間です。
いまニュースが、カザフスタンで政権批判した市民500人が警察に拘束されたと伝えていましたが、あれだけ激しく抗議するということは、まだ自由な空気がどこかにあるからかもしれません。
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