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谷間の百合

taninoyuri.exblog.jp

「偉い人の子ども」として生きるということ。

息子を刺殺した元事務次官の顔を見て、多くの人がそういえばこういうガリ勉タイプがクラスにいたなと思ったのではないでしょうか。
ほんとうは分かりませんが、勉強ばかりしていた人のように見えます。
しかし、勉強が優秀なだけで事務次官にまで上りつめることはできないでしょうからそれなりに処世術も身に付けていたのでしょう。
ツイッターのカキコミが息子本人だとすると、自分はお前たちとは違う上級国民だという意識の塊のような人間です。
わたしは社会的に偉い父を持ちませんが、想像しても暴力が中学生のときから始まっていたという環境は地獄です。
事務次官当時の記者会見の映像でもすでにその地獄を窺わせるような精気のなさです。
思えば50年以上続いた地獄だったのです。
息子は、自分という「個」ではなく、「偉い人の子ども」という人生を送るしかなかったのでしょう。
父からの自立を試みる以前に、かれの暴力は始まっていたのです。
「偉い人の子ども」という呪縛が始まっていたのです。
有名大学を出た人も、一生その呪縛に囚われらて、「素の自分」に出会うこともなく、真の「自由」を知ることもなく一生を終えます。
それを不幸だとは思わないばかりか、いい人生だった、損得勘定で言えば得をした人生だったと思って死んでいく人が多いのかもしれませんが、中には事務次官のような地獄を送っている人もいて、いまごろ身につまされているのではないでしょうか。


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元事務次官もこういう結果を迎えるために一生懸命勉強し仕事をしてきたのかと思うとひとしお哀れを催します。
家庭を顧みる余裕などまったくなかったでしょう。
家庭を持つ=社会的信用という通念がありますが、わたしは、公の仕事一筋で生きる人は子どもはつくらないほうがいいのではないかと思います。
大女優と言われている人の多くは子どもがいませんが、わたしはそれが正解だと思っています。
子どもを持ったばかりに苦労の絶えない女優さんもいて同情を禁じ得ませんが、有名税と言ってしまうにはあまりにも不条理なものを感じます。

その息子は母親に対して攻撃的だったということですが、母親も自分と同じで「偉い人」に寄生して生きているだけの人間ではないかという嫌悪感でもあったのでしょうか。
自己嫌悪、自己憎悪を母親にぶっつけてうっぷんを晴らしていたのかも。
きょう送検されていく元事務次官の顔には気のせいかもしれませんが開放感のようなものがありました。
長い長い苦しみからの解放だったのだろうと想像しました。


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by michi-no-yuri | 2019-06-03 10:25 | Comments(4)
Commented by y-ohkubo at 2019-06-03 15:50
こんにちは
>きょう送検されていく元事務次官の顔には気のせいかも
>しれませんが開放感のようなものがありました。

僕もそんな気がしました。
もしかしたら、彼の頭の中には、川崎の通り魔事件よりも、池袋の暴走事故がよぎっていたかもしれません。「自分は、経産省の元官僚と違って、息子を殺してまでも、他人の子供の命を守った」なんて思っていたかも。
Commented by michi-no-yuri at 2019-06-03 21:21
y-ohkuboさま
コメントありがとうございます。
極論かもしれませんが、わたしはもう総理のことなんかどうでもいいのです。
あんな総理を支持している人間、うわべしか見ない人間に絶望するのです。
総理の外交と安全保障は素晴らしいと評価しているのが自民党議員です。
自民が割れたら倒閣できるのですが、そんなことは夢みたいな話です。
マスコミが徹底的に政権の不正、腐敗を追及すれば政権は持たないのです。
そういう総理をやめさせられる人間が本来の仕事をしないことに絶望するのです。
山本太郎さんは、野党も本気ではないと言っていました。
本気で怒らないからどんな法律も通ってしまうと。
反対したというアリバイだけ作ってあとは知らんぷりなのです。
そんな野党は要りません。
本気の人が太郎さん続いてもっと出てきてほしいと思います。
Commented by y-ohkubo at 2019-06-05 10:26
こんにちは、

>極論かもしれませんが、わたしはもう総理のことなんか
>どうでもいいのです。

どうでもいいことではないと思います。すべてがアホ首相のせいなんて言うつもりはありませんが、今の日本の抱える問題の元凶がアホ首相にあるのは明らかです。また、アンデルセン童話の「裸の王様」の背後に、あくどい詐欺師がいたように、アホ首相の後ろにも、そういう人が見え隠れしています。その一人が、トランプ大統領。日本に来てゴルフに付き合えば、米国製の武器・兵器を割高でホイホイ買ってくれるのが、アホボンのアホ首相。そうして、日本の総理大臣がアホで都合のいい輩が多いから、長期政権になっているのだと、僕は思うのです。逆に言えば、それだけ国益が損なわれているということ。しかも、こんなことは、山ほどあるののに、攻めきれない野党も実に情けないですけど。とにかく、国民にしては、いくら無力でも、注視し続けることが、大事だと思います。
Commented by michi-no-yuri at 2019-06-05 12:15
y-ohkuboさま
コメントありがとうございます。
人は一人では生きられないと言いまます。
個人でもそうなのですから総理ともなるとどれだけの人が支えていることでしょう。
氷山のてっぺんにいる総理を支えているのは、目に見えない水面下の不気味なほど大きな塊です。
また、背中には100年くらいの歴史を背負っているかもしれません。
たとえ総理を倒しても、かれらは次の神輿を担ぐだけです。
「ネットゲリラ」に
「ニホンという滅び行く国に生まれた若い君たちへ」という本が紹介されています。
これにさ~っと目を通してみて、総理だけ倒せば何とかなると思われますか。
もう、ダメなのです。
国が立ち直る可能性があるとすれば、主権者である国民の覚醒しかありません。
いつか覚醒することがあるのでしょうか。
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