トランプ大統領が帰国した直後の29日から31日にかけて東南アジアの首脳が相次いで来日しています。
菅官房長官がそれを伝えたのは27日でしたが、前から決まっていたことなのでしょう。
わたしはトランプ大統領との蜜月を見せつけ、その余勢をかって自分の存在感を誇示したのだと思いました。
とくに中国に対して。
トランプ大統領の威勢を利用してしかもうアジアで存在感を示すことができないと言うことです。
何とも醜い、恥ずかしい所業です。
わたしは新元号、新天皇への表敬訪問もあるかと思っていましたが、いまのところそんな報道はありません。
もし、謁見がなければ、総理は中国に対してだけではなく、天皇に対しても自分の権力を見せつけたかったのかもしれません。
産経が、マハティール首相との会談では首相が40年前に提唱した日本の経済成長に学ぶ「ルック.イースト」と、マラッカ海峡での法の支配を強めることで一致したと書いていますが、笑わしてくれますね。
マハティールはいまの日本には失望し批判していませんでしたか。
経済成長もしていない日本から何かを学ぶとしたら、アベノミクスの失敗しかありません。
「G20」ではプーチン大統領との会談も決まっているそうですが、「北方領土というものは存在しない」と言っているロシアとどこに接点を持つのでしょうね。
もう領土は諦めて平和条約を締結するのでしょうか。
ここに至ったのは、ひとえに総理の失策です。
北では米朝会談が物別れに終わった責任を問われて対米特別代表が処刑されたという報道がありますが、真偽は不明です。
交渉に当たるのは命がけだということですが、北は論外としても外交とはそれほど厳しいものだということです。
それをニヤニヤ、ヘラヘラして、「下手な鉄砲も数撃てば当たる」を地で行くように何回も会い、そうしていればいつか棚から牡丹餅が落ちてくるだろうというような外交をしているのです。
イランに行って仲を取り持ってくれるようにアメリカに頼まれたというのはガセではありませんか。
西村副官房はそんな話は何も決まっていないと言っていますし、もしかしたら官邸のマッチポンプかもしれません。
世界の政治を牽引していると言われているからには、ガセでも流してそれを立証したいということ?
総理にしたら、イランに行って向こうの大統領と握手する映像が流れるだけでいいのです。
それが「外交の安倍」の真実です。
派手に動き回っていれば、国民だけではなく国会議員まで外交していると思ってくれるのですから。
×