人間には怖いもの見たさと同じで汚いもの見たさの心理があり、きのうの予算委員会での総理の答弁もそんな気持ちで見ていました。
総理は、岡田元代表の「悪夢」発言の撤回の要求を拒否しました。
総理は待ってましたとばかりに大向こう(支援者)を意識して「撤回しません」と見得を切ってしたり顔をしたのですが、それがわたしの汚いもの見たさの気持が満たされた?瞬間でした。
子どものころから強情で嘘つきだったそうですが、総理はいまも変わることなく日々それを実証しているのです。
躾けをされないと人間はどうなるかの見本のようです。
総理は経済の話になるとペラペラと際限なく喋るのですが、北方領土のことになるとトーンが落ちます。
だから、そこから徹底的に攻めてほしかったと思いました。
経済が得意というのではなく、相手はプーチン大統領と違って姿の見えない不特定多数の国民ですから、牽強付会で押し通せると踏んでいるのでしょう。
今から思うとむかしの政治家が人格者に見えます。
もっと、悪口を言い合えばいいのにとむかし思ったことがありましたが、当時はまだ武士道が生きていたのでしょう。
田中角栄は学歴もなく、ブルドーザーの異名をもつほど品格とは縁のない人間のように思われていましたが、やはり武士でした。
なにより武士の情けを知る人でした。(それを知らない人間によって嵌められた?)
父親の晋太郎が、晋三には政治家に必要な「情」がないと言ったのはそういうことだったのでしょう。
派閥の領袖と言われた人たちはみんなそうだったように思います。
それが崩れたのが、小泉政権からではないでしょうか。
安部政権になって、国会は掃き溜めになりました。
法も仁義もない、最低の教養もない人間の掃き溜めになりました。
韓国国会の議長の天皇に謝罪を求めるという発言にたいして、総理初め日本会議系のみんなが怒っていますが、内心はよくぞ言ってくれたとホクホクなのです。
カモネギなのです。
まさか北のミサイルに代わるデキレースではないでしょうね。
シナイ半島への自衛隊派遣が決まったようですが、なんでも官邸の中で決まります。
イラク派遣では国会で喧々諤々の議論がなされていたのが嘘のようです。
なんでもハダカの王さまのツルの一声で決まっていくという異常な恐るべきことが行われているというのに、大半の国民は無関心です。
気が付いたら戦争になっていたということになるのかも。
総理は字が読めないからバカだと笑っている場合ではありません。
総理の恐ろしさは単なるバカでないところです。
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