ブログトップ

谷間の百合

taninoyuri.exblog.jp

天皇はそれが言えなかった。

「逝きし世の面影」の「前日夜に全員逃亡していた東電職員」を読んで、初めてその事実を知りました。
自分も、もし東電職員の家族なら同じ行動をするのだろうかという恐怖にも似た感情に襲われましたが、逃げた人の中に一人も住民のことを思った人はいなかったのでしょうか。
東電職員は逃げることで頭がいっぱいで自分が「東電」の看板を背負っているという自覚も失くしていたのでしょうか。
「人でなし」とはこういう人間を指して言うのでしょうが、自衛隊も例外ではなかったようです。
自衛隊員が一軒一軒回って避難を呼びかけていた映像がありましたが、あれはいつの時点のことだったのでしょう。
これほどの混乱のあと、そう時を経ずに人々から急速に恐怖が薄れていったのは、いうまでもなく政府とマスコミによる世論操作のせいでした。

きのう、こんなことを考えていてふと気が付いたことがあります。
天皇のお言葉の中で「平成が戦争のない時代として終わろうとしていることに心から安堵しています」と言われたのですが、フクシマは?という疑問です。
一つ一つ取り上げ語られた災害の中に東日本大震災の名はありましたがフクイチの原発事故は入っていませんでした。
戦争ではありませんが、国土の一部が汚染され、住民は時間をかけて人知れず健康を害し死んで行きます。
戦争なら山河は残りますが、放射能はその山河を人の住めない土地にします。


c0243877_9223610.jpg


天皇がフクイチのことを総理にご下問されないわけがないのです。
そのとき、総理が、まったく問題ありません、すべてはコントロールされていますと答えたら、天皇はもう何も言えなくなるのです。
(総理は、天皇を言いくるめることなどチョロイものだと思っていることでしょう。)
昭和天皇は、戦争中、上がってくる報告に「嘘ばかりだ」と激怒されたそうですが、こういうことも後からしか出てきません。
おそらく、数年、数十年後に平成天皇は総理に激怒されたという話が洩れてくるのではないでしょうか。
天皇には「言論の自由」も「基本的人権」もありません。
権力者による天皇への有形無形の圧力は国民の想像と理解を超えるものでしょう。
そういうことが分からない人間が天皇の戦争責任を言うのです。
自分たち国民も権力者といっしょになって戦争に賛成したくせに。

石垣島に自衛隊の基地がつくられつつあるそうです。
市長が積極的に誘致していたと思いますが、沖縄の今に続く悲劇の本質が何も分かっていません。
基地は最初の攻撃目標になり戦場になります。
そのとき、自衛隊は島民のことなど構わずに逃げるでしょう。


c0243877_9225149.jpg










×
by michi-no-yuri | 2018-12-29 09:31 | Comments(2)
Commented by しもべ at 2018-12-29 19:37 x
どうもこんばんは。昨夜は申し訳ありませんでした。
昨夜のコメントは書きながらだんだん政府の卑劣さにムカついてきて、最後の方は感情が混じっていたのでコメ欄汚しと判断して非公開コメントにいたしました。
ブログ主だけは閲覧できるとのことでしたので、なぜゆりさんが見られないのかはちょっとわかりませんが。

陛下がフクイチに言及しておられなかったというのはなかなか鋭い視点だと思いました。私なんか全く気づいていませんでしたから。
皇室は東電の株を保有しておられるという噂がありますから、そのあたりで何かあったのかもしれませんが…。しかし私としては個人的にですが、陛下は本音としては福島のことをお言葉にしたかったのだと考えます。陛下も正邪絡み合うこの国の統治機構の一部として、口にしたくてもできないこともあるのではないか、というより、口にできないことのほうが多いのではないかと推察しますので。しかしだからといって、皇后様とともに国民のために歩んでこられたその軌跡がすべて無になるかと言ったら、そんなことはないでしょうし。ご高齢になって体調がすぐれなくなっても、国民が苦難にあったときには速やかに足をお運びになり、艱難を分かち合われたあの姿勢に嘘があるとは思えない。

昨日も書いたことですが、来年度の代替わり前後から政府の皇室に対する卑劣な攻撃が多くなると考えます。その際に我々ができることは、週刊誌等の中傷的な報道があったとしても冷静な分析の目を向け、あくまでも新陛下や秋篠宮様をお支えする気概を持つことだと思います(その点についてはこのブログを全面的に信頼しておりますw)。

PS.レーダー照射の件、「逝きし世の面影」様に詳細なまとめが載っておりますね。あの動画は編集等、気になっていた点はありましたが、まさか最初のアプローチがすでに危険行動だったってのは目からウロコでした。
Commented by michi-no-yuri at 2018-12-30 10:54
しもべさま

コメントありがとうございました。
原因は、わたしにコメントの管理画面を覗く習慣がなかったことでした。
たしかに届いていました。
天皇に関してのコメントのほとんどが反天皇ですので、しもべさまのようなコメントはほんとうにこころに沁みます。
反天皇でも、読者の考えるヒントになると思いますので歓迎はしますが、ただ、常軌を逸したものや攻撃的なコメントは削除します。
「暗雲垂れこめる」という感じのする年の瀬となりました。

<< いまこそ聞こえなければならない... 天皇は承認(サイン)を拒否する... >>