「徽宗皇帝のブログ」にも書かれていましたが、わたしもプーチン大統領の発言を受けて菅官房長官が「北方領土の帰属の問題を解決して平和条約という基本方針に変わりはない」と言ったことに驚きました。
(たしか、そのとき、プーチン大統領の意図については言及を控えるとか言っていませんでしたか。)
総理が帰国して、プーチン大統領の発言は平和条約に対する熱意の表れだと言ったのは、菅発言へのフォローだったのでしょうか。
二人の間に温度差というより意思の共有、疎通がなかったのかなと思いましたが、実際は、プーチン大統領に日本の本音、底意を見透かされた上にトンビに油揚げをさらわれたような結果になって逆上したのではないのでしょうか。
総理は日露首脳会談を前に領土問題のことは一言も言っていませんでした。
平和条約しか言っていませんでした。
おそらく、領土問題は棚上げにして平和条約を締結しようとか言ったのではありませんか。
プーチン大統領の発言に対して、総理はヘラヘラ笑っていましたが、それってわたしが言ったことでしょ?と言いたかったのかもしれません。
わたしはふと、要するに日本は領土問題を解決する意思がないのではないかと思いました。
ちょうど、拉致問題がそうであるように。
少なくとも外務省はそうではないでしょうか。
谷内国家安全保障局長がロシア側の担当者に対して、北方領土が日本に返還されたら米軍基地を置く可能性があると即答していることからも分かるように、外務省はどこまでもアメリカの立場なのです。
普天間の県外移設を言った鳩山総理に対して、外務省の役人が連日官邸に来ては抗議していたと亀井静香さんが言っていました。
北方領土についても、アメリカの代理人をしているとしか思えません。
拉致では金正恩委員長から、なぜ直接言ってこないのだと言われ、プーチン大統領からは、年内に平和条約を締結しようと言われ、つまりボールを投げられました。
ボールは総理の手の中にあるのですが、どう投げ返すかに総理の外交手腕が掛かっていますw
子どもの火遊びのような外交のツケが一挙に降りかかってきているのです。
総理には「本気」という「気」が微塵もありませんでした。
わたしは何事にも本気で取り組めば、かならず前進はあると思っています。
総理だけではなく、日本から急激に「本気」が失われているように感じます。
(産経が二面で小さく報じていましたが、何を期待することがあったのでしょうね。)
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