けさは早く目が覚めて、これほどの権力の私物化がかってあっただろうか、ほんとうに信じられないようなことが平然と行われていることに愕然たる思いで天井を凝視していました。
文科省の天下りが国会で問題になったとき、わたしはどの省庁もやっていることなのになぜマスコミもだれもそれを言わないのだろう、わたしの勘違いだろうかと思うくらいでしたが、やはり、そこには官邸の謀略があったようです。
官房長官は、天下りに対する世論が厳しくなって辞めざるを得なくなったようなことを言っていましたが、いまそんな世論はありません。
官房長官の発言は嘘以上に悪質、悪辣です。
加計のことで前川さんが抵抗したことを恨みに思って天下り問題を出してきたのは官邸です、総理です。
天下りで文科省が責められているとき、他の省庁の役人はうすうす事情が分かっていたのではないでしょうか。
しかし、前川さんは、橋下徹のように「どこでもやっていること」などという品性に欠けることは口が裂けても言うことはありません。
官邸はあろうことか、前川さんが出会い系バーに出入りしていたことを読売にリークして書かせました。
どういう理由で行っていたかを知っていたはずです。
植草さんのときもそうですが、世間がこの人が!と思うような人はとくに効果があるので、セクハラ、痴漢、買春などをデッチあげて社会的に葬ろうとするのです。
ゲスどもが、そういう場所に行って何もしないなんてあり得ないと騒いでいますが、自分を基準にものを言うな、ということです。
下僕の目に英雄なし、ゲスの目に国士なし、です。
官邸は、謀略、陰謀、奸計の巣窟になっているようです。
わたしはまったく見ていませんが、韓国の歴史ドラマが面白いのは、そういう世界が織りなす人間模様にあるのでしょう。
やはり、朝鮮の血でしょうか。
官邸の圧力を感じたかという質問に、前川さんが「そんな国だと思いたくない」と答えたのを認識が甘いと捉えた人もいたかも知れませんが、敷衍すると「そんな国だと思いたくない、けれど、そういう国になっている」ということだと思います。
前川さんは、熱い人ではあっても過激な人ではありません。
どこまでも常識の人であり、そして、いまもっとも憂慮されるのが、その常識が通じなくなっているということです。
記者会見をされたのが身の危険を避けるためだったとしたら賢明な判断でした。
いま、忖度して嘘をついている人はほんとうは危ないのです。
嘘をつく人間はいつ裏切るか分からないと、そう思われるからです。
だから、嘘は止めて公の場でほんとうのことを言うのが身を守る唯一の方法です。
道の真ん中を歩いていた亀を助けてあげました。
なんかいいことあるかなあ。
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