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谷間の百合

taninoyuri.exblog.jp

籠池さんがバッシングによって得たもの。

先日、わたしは頂いたコメントを削除したのですが、真面目に書かれたものだっただけに胸が痛みました。
反射的に削除したのは、そこに過去の自分を見るような気がしたからだと思います。
ヘイト、偏見、排除をわたしが拒絶するのは、きちんとした在日批判、統一教会批判をしなければいけないと思っているからで、それがヘイトや偏見のレベルで受け取られるのが嫌だからです。

アヒルは生まれて最初に見た動くものを親だと思ってついて回ると言われますが、人も最初に読んだ本に強い影響を受けるのではないでしょうか。
最初に読んだものが右のものだとすると、次々とそういう傾向の本を読みます。
最初というのは、社会的、政治的なものに目覚めたときということで、そこで受けた影響次第で右へ行ったり、左へ行ったりということがよくあるのではないでしょうか。
わたしはその最初のころに「右」のものばかり読んでいました。
分かり易く言えば「南京大虐殺はなかった」派でした。
しかし、後々、そう言っている人だって見たわけでも当時の記録を検証したわけでもなく、だれかの言ったことの受け売りを言っているだけだということに遅まきながら気が付いたのです。
亡くなった兄が若いとき、よく著名人のだれかれを指して、「アイツは駄目だ、アイツはバカだ」などと言っていましたが、後年、それだってだれかの受け売りに違いないと思ったものでした。
ネットで飛び交っている情報や言論のほとんどもそうではないでしょうか。


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わたしが、近現代史や政治評論の本を受け付けなくなったのは、あまりにも嘘や捏造や誇張が多いと感じたからです。
最近になって、おずおず手にしたのが矢部宏治さんや菅原完さんの本でした。
こういうことを書くといかにも読書家に思われそうですが、実際はまったく違います。
たまに読むといえば、大概同じ本の同じ個所を読んでいます。

先日、インタビューの中で籠池さんが、心境の変化を、考えが「変わった」ではなく「広がった」と言ったのですが、籠池さんは叩かれたおかげで考えが広がるという恩寵ともいえる貴重な経験をしたのだなと思いました。
不幸なのは、森友の教育方針に感動していた保守系文化人です。
かれらの頭やこころがこの先「広がる」ということはありません。
そんな恩恵が訪れることはありません。
わたしもネットのおかげで考えが「広がった」のですが、逆に考えが狭まり固まっていく人のなんと多いことかと慨嘆せずにいられません。
固まっていては永遠に恩恵に与れません。


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by michi-no-yuri | 2017-05-12 10:41 | Comments(0)
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