むかし、三日にあげず通っていた喫茶店で、ときどき顔を合わせる男性がいたのですが、あるとき、その男性が真剣な表情で言ったのが「薬は飲んではいけない」ということでした。
男性が薬科大学を出ていたのを知っていましたので、わたしは真面目に受け取ったのですが、ほかの人たちは薬への信仰が強いのか半信半疑の様子でした。
しかし、全国の薬科大学や薬学部を出た人は何万人もいるわけで、そういうなかで、かれがそういう本音を言えたのは就職もせずニートの身分だったからに違いありません。(小説でも書いていたのかも)
卒業生のほとんどは薬剤師になったり、製薬会社に就職するのでしょうから、薬を飲んではいけないなどとは言えるわけがありません。
先日、男子中学生がインフルエンザ治療薬「リレンザ」を服用後、マンション4階の自室の窓から飛び降りて死亡するという痛ましい事故がありました。
これは事故によって人の知ることとなりましたが、知られることがないままに死亡した例もかなりあるのではないでしょうか。
20年以上も前のことですが、近所の女性から、風邪薬を服用後に瞬間目が見えなくなったということを聞いたことがありました。
再び見えるようになったのが何秒後だったのか何分後だったのか聞き漏らしましたが、とにかくあんな恐怖はなかったということでした。
わたしは、この年になるまで風邪薬を服用したという記憶がありません。
そもそもあまり風邪をひかないからでもありますが、元来風邪の薬というものはないのだと言われていたことや、自分でも薬で治るように思えなかったからです。
わたしがほとんど風邪をひかないのは、言われているようにバカだからではなくw、おそらくストレスも少なく、無理もせず、のんびり生きているからでしょう。(やっぱりバカですねw)
しかし、現代のようなストレス社会で過重労働を強いられる環境では望むべくもないことです。
風邪かなと思ったらすぐ会社や学校を休んで、熱いものを飲んで寝たら治ってしまうのにと思うのですが、それができれば世話はないわけですね。
自然治癒力を信じて、それを高めるような生活をしようと思うのは贅沢な望みのようです。
×