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谷間の百合

taninoyuri.exblog.jp

総理はやる気です。

初めてのことだと思いますが、総理の「年頭所感」なるものが新聞に載りました。
天皇の新年のお言葉を封じておいて、自分の所感を目立たせ、国民に浸透させようという魂胆なのでしょう。
冒頭に、昭和天皇の御製

わが国のたちなほり来し年々にあけぼのすぎの木はのびにけり


を引用しているのですが、こういうあくどいというのか、あざといやり方には、ふつふつと怒りが込みあげます。
天皇の例年のお言葉の7.8倍の長さがあろうと思われる所感は、すべてごまかしと嘘に満ちていました。
少子高齢化やデフレマインドに全力で取り組んできたというのはだれにも分かる嘘です。
厳しさを増す安全保障環境というのは、騙されている人がたくさんいますが、悪辣な許されざる嘘です。

フクシマを完全になかったことにしていることの罪の恐ろしさを総理はもうすぐ知ることになるのだと思いますが、それがどれほどの罪かわたしには想像もできません。


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「私たちの未来は、他人から与えられるものではありません。私たち日本人が自らの手で自らの未来を切り拓いていく。その気概が、今こそ、求められています。」

という総理の言葉からは、対米自立の野心、下心が透けて見えます。
日米同盟もいずれ破棄するつもりがなければ、「日本を、世界の真ん中で輝かせる」とは言えません。
所感から感じるのは、総理の「やる気」です。
今年こそ、憲法改正をやるのだという意気込みです。
今の日本で安倍総理一人が元気なのです。
その元気の源泉は「権力」です。
病身を権力という麻薬で持たせているのです。
それがどれほど危険なことか、日本は一人の麻薬患者によって破滅の瀬戸際まで連れてこられました。

昭和天皇が、感慨を込めて、日本が敗戦から立ち直ってきた「来し方(こしかた)」を詠まれた御製を引用した総理は、その「来し方」を全否定して、根底からひっくり返そうとしています。
そんなことができるのも、やはり権力という麻薬の力によるものなのでしょうか。


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by michi-no-yuri | 2017-01-02 10:52 | Comments(0)
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