丸山発言のうち、オバマ大統領に関する部分は、いま少し丁寧に言えばなんら問題はありません。
予想されたことですが、日本を51番目の州にしたらという発言に対しては、国会もマスコミも見事にスルーしたようです。
日本がアメリカの植民地であろが州になろうがほとんど関心がないのでしょう。
去年の11月武道館で「日本会議」主催で「今こそ憲法改正を!1万人大会」が開催されました。
「美しい日本の憲法をつくる国民の会」というのだそうです。
そのトップにいる日本でイチバン美しくない人間が美しい憲法をつくると言っています。
それにしても、押し付け憲法だから変えるというのには笑ってしまいます。
総理の政策は何から何まで押しつけられたものではありませんか。
安保法案も、アメリカの戦争でなければ、アメリカが使嗾する戦争をやらされるための法案です。
アメリカの軍産複合体と日本の軍需産業企業のお金儲けのために戦争させれれることは明明白白のことなのに、日本を守るためだと信じて疑わない救いがたい人々。
わたしは、「日本会議」の考えていることが理解できません。
何を守りたいのかさっぱり分からないのです。
旧弊や因習が懐かしいのでしょうか。
戦前の階級制度や家族制度を復活させたいのでしょうか。
天皇もないがしろにし、英語を必修にして日本語も疎かにして、いったい何を守りたいのでしょう。
安倍総理と東条英機の相似を言っている人がいますが、わたしは先日、ヒットラーが演説の中で何度も「国を守る」と言っているのを知って、独裁者というのは、国を守ると言っては国を亡ぼすのだなと思いました。
しかも、守るべき実体が不明で判然としないのです。
何を守ると言っているのでしょう。
ネットゲリラさんが、「金持ちは、貧乏人あっての金持ちです。貧乏人なしで、金持ちだけの世界は存在しない。」と書いておられます。
この名言は何にでも当てはまります。
国民あっての国。 労働者あっての企業。読者あっての小説家。
国だけ、企業だけで生きていけるものなら生きてみろということです。
つまり、社会の基礎が「お互いさま(互助)」で成り立っているのに、そのことを忘れた国や企業は、自ら国民を巻き込んで滅亡の道を突き進んでいます。
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