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谷間の百合

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十六日 その一  大学に行く以外の生き方がない社会。

きのう未明のバス事故で亡くなったのは殆どが二十歳前後の学生さんでした。
その中に二人のゼミの学生がいたという尾木直樹さんが「未来の塊のような若い人が、、」と言っておられましたが、どんな未来であっても生きていることに価値があるのですから、それをこんなに早く断たれるということがどれほど無念だったろうかと想像して胸が痛みます。
その無念を本人に代わってこれから両親が背負っていくことになるのですが、晴れることのない無念と付き合っていく人生ほど辛いものはないでしょう。

そのツァーは、深夜バスで現地に向かい、そこで8時間過ごしてその日に帰ってくるという強行スケジュールでした。
学生なら、もっと余裕をもって大いに遊んだらいいのにと思いましたが、学生といえども生活がかかっているのかもしれません。
シールズの奥田愛基さんもデモのあと、これからバイトに行きます、それが基本ですと言っておられましたから。

生活のことを考えなくてムチャができるのが学生の特権だったのは昔日の話で、いまは学生も生活者になったということです。
そして、政治への不満があっても、ひたすら生活に追われる日々を過ごすうちに、いつしかなにも考えない人間になっているということでしょう。
それが為政者の狙いだったのですけどね。

センター試験が始まりますが、過去最高の受験者数だということです。
大学に行くしかないような社会になっているのです。
それ以外の生き方を知らないというか、知らされてきていないのです。


十六日 その一  大学に行く以外の生き方がない社会。_c0243877_11344475.jpg










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by michi-no-yuri | 2016-01-16 11:33 | Comments(2)
Commented by kuma at 2016-01-17 15:29 x
こんにちは、いつも同感して拝読しています。
今日コメントしたのは、記事の内容とは関係ありませんが、添付されている写真で空に写っている三角形の飛行機雲?、通常の飛行機であれば、このような三角形の航跡を残すのは不可能だと思います、とてもありえないような形の不思議な雲だと思ったので、コメントさせてもらいました。
Commented by michi-no-yuri at 2016-01-18 07:47
kumaさま

コメントありがとうございました。
ほんとうに不思議な雲でした。
この写真の場所は違いますが、わたしの住んでいるところでは、
空は見上げるものではなく、いつも目の前にあります。
青い空、白い雲ほどこころ惹かれるものはありません。
ことしはもう、紅梅に続き白梅も咲きそろいました。
これからもよろしくお願いします。
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