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谷間の百合

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十三日 その二  乞食がいない理由。

曽野綾子さんがコラム「小さな親切、大きなお世話」で、日本は世界一格差の少ない乞食もいない国だと書いておられます。
そして、必ずそんなに日本が貧富のある国だと思うのなら、どうぞほかの「いい国」へ移住してくださいと言われるのです。
日本に不満があるのならどっか余所へ行けと。
そんなことあなたに言われる筋合いはありません。
日本人がなぜヨソの国へ行かなければいけないのですか。

曽野さんのイメージにある乞食とは、橋の下に住んだり、道行くひとにお金を恵んでもらったりする人間なのです。
それが想像力の限界なのでしょう。

一億総中流意識の社会が続いたあと、ある日突然ドロップアウトして家もお金もなくなったからといって乞食はできないのです。
ホームレスになって必死に生きていくしかないのです。
曽野さんのイメージする乞食がいないとはそういうことです。
(いま、ホームレスの姿が掻き消えているそうです。なんでもフクシマで働いているという噂です。)


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曽野さんの友人が、外国から帰ってきて、最近の日本人は酷い精神状態だ、魂の自立と自律を失っていると言ったそうです。
曽野さん、あなたにはその原因が思い浮かびませんか。
下着泥棒や男娼を議員宿舎に呼び入れている議員が辞任もせず、罷免もされない政権の精神状態には何ら問題はないと思われますか。


「世界中が、民主主義の原則を忘れて人道主義者の評判ばかりほしがる病気に感染している。
人道主義というものは、そのために長時間の労働か多額の私財か、ときには命までも差し出す覚悟を持つことだという。
そんなに口先だけで人道主義を唱える薄汚さはすぐばれるものだ。」


曽野さんのいわれる民主主義の原則をぜひお聞きしたい。
そして、いまの政権が民主主義の名に値すると思われるのか答えてほしい。

わたしは人道主義をそのように思ったことはありません。
そんなことができる人は世界に何人もいません。
それに、死ぬような長時間労働を課せられている人間が、人道主義のために長時間働くことなど不可能なのです。

わたしは、コラムのタイトルである「小さな親切」も立派なヒューマニズムだと思います。
なによりも基本的人権を守ることだと思います。


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by michi-no-yuri | 2015-12-13 12:02 | Comments(2)
Commented by 熱々おばん at 2015-12-13 18:49 x
 この曽野綾子という人を今でも用いているメディアって何?といつも思います。産経あたりが主ですが,この人とうにボケてます。

 こういう人達しかコメンテターに使えこなせないメディアがあちこちにあって,だからTVやめました。←とっくですが。
 この間,水木氏の言葉を書いてくださいましたが,私もそういう風に生きてきました。ドラマがあったのは知っていますが,内容は知りませんでした。私的には普通です。そしてこういうのを普通と言ってくださるブログ主さんだからこそ,こちらのブログにひかれて時々読みに来てしまうのだと思い至りました。
 熟年百姓十数年目のの自由人として今後も生き続けたいと思っています。
Commented by michi-no-yuri at 2015-12-14 11:57
熱々おばんさま

コメントありがとうございます。
曽野さんの主張はむかしから変わらないのですが、老いて、ますますその主張が頑迷さを帯びてきたように思います。
産経に二本コラムを持っておられます。
桜井よし子さんも頑迷さでは負けていません。
狂ったように勇ましいことを書いておられます。

テレビも新聞も遮断して農業をしておられることが羨ましいです。
土仕事はほんとうに無心にしてくれますね。
人間、無心なときがいちばん幸せかもしれません。
うちにも猫の額ほどの畑があるのですが、腰椎すべり症のために
畑仕事もままならないことが悔しいです。
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