産経は総理とモディ首相が並んで談笑している写真を載せましたが、わたしがニュース映像で見て感じたモディ首相の表情はテンションが低く友好的ではありませんでした。
問題が山積している日本を放っておいても行くような用事ではありませんでした。
高速鉄道に1.4兆円の円借款供与と原発の輸出。
おそらくこれも企業の要求だったのでしょう。
つまり、総理は企業のためのセールスマンをやっているのです。
JR東海の葛西敬之名誉会長が総理の後見人だといわれていることからも分かり易い話です。
そして、国民の中のB層は、飛行機のタラップをのぼったり降りたりの総理の姿だけをみて、「なかなかよくやっている」と思うのです。
総理もまたそういうB層を相手に政治をしているのです。
ということは総理もB層だということです。
円借款とはもちろん貸付けなのですが、2006年に行われた円借款の平均金利は1.3%、平均返済期限は33年8ヵ月だということで、また、返済していない国も多数あって、その総額は2兆34億円にのぼるそうです。
きのうは、NHKでまた視聴者参加で「介護危機」を取り上げていましたが、口止めがされていたのか、あるいは出演者がそれを感じて遠慮したのか政権批判の声は一つもなかったように思います。
国内では、消費を外国人観光客に頼り、社会保障費を削ったり、意味のない軽減税率で綱引きを演じたりと、爪に灯をともすようなヤリクリをする一方で外には派手にお金をばら撒くのです。
そして、総理は国民から政権批判が起きないように、マスコミを完全に掌握しました。
総理が「自分とモディ首相でなければ達成できなかった成果だ。」と自画自賛すれば、モディ首相は「安倍首相の強い指導力に敬意を表する。」と答えたと、その部分だけを産経は記事にしています。
恥かしくないのでしょうか。
山本太郎さんがいつも言われる、企業のための政治だということがほんとうによく分かる総理のインド訪問でした。
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