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谷間の百合

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三島由紀夫の自決から45年の日本。

産経が三島由紀夫の自決から45年ということで「三島憂えた日本の将来」という記事を載せています。
そこで、あの有名な一文が死の4か月前に産経新聞に寄稿されたものであることを知りました。

「このまま行ったら日本はなくなって、その代わりに、無機質な、からっぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜け目がない、或る経済大国が極東の一角に残るのであろう。」

まさにその通りになったのですが、いまはその状態さえ通り越して、「魂の腐敗」「道義の頽廃」はその極に達しました。
そして、多くの日本人は、この汚辱や恥辱の中で何となく生きているのです。

「われわれは4年待った。最後の一年は熱烈に待った。もう待てぬ。」

4年どころか45年経っても、日本は良くなるどころか悪くなる一方でした。
いくらでも「待てる」人と言うか、何も感じない日本人によって、、、日本はもうこれ以上悪くなれないというところまできました。

総理は日本をトリモドスと言って戦前回帰を企み、またバカを繰り返そうとしています。
歴史はなんどもなんども繰り返します。
人間が変わらないからです。


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「アメリカは真の日本の自主的軍隊が日本を守ることを喜ばないのは自明である。」

この自明なことを政府も自衛隊も見ないふりをして、ひたすらアメリカに従属してきたのです。
日本の米軍基地(とくに沖縄)は日本を守るためではなく、東南アジアや中東を睨んだものであることを知りながら政府も自衛隊も自分たちの権益を守るためだけに莫大な税金を基地や軍備に注いできたのです。
権益のためだけです。
そのためには仮想敵が必要でした。
かっての仮想敵はソ連でしたが、冷戦後は中國です。
しかも、中國は仮想ではなく、総理は必ず戦争をするのだと言っています。

無理にでも敵をつくり戦争を作り出さなければいけない仕組みになっているのです。


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ところで、三島由紀夫の敵はどこにいたのでしょう。
ソ連でも中國でもありません。
アメリカでしょう。
更に言えば、日本でしょう。
魂が腐敗し、道義が頽廃した日本こそが、もっとも憎むべき敵だったはずです。

自衛隊が米軍と一体化するとはどういうことですか。
わたしは、狂おしいまでに理解できません。
わたしは、政権がいくら腐敗しようと、自衛隊さえしっかりしていればいいと思いその思いだけに縋ってきたように思います。

その自衛隊が米軍と一体化というより下請けになるというのですから、、、

わたしは、自衛隊を見る目ががらっと変わりました。
高速のSAなどでたまに自衛隊員を見かけることがありますが、なんだ、アメリカの傭兵か、としか見られなくなりました。


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三島由紀夫は自分の行動は50年後に理解されるだろうと言っています。
あと残り5年です。
はたして、5年後に、日本という国はあるのでしょうか。


喫茶店でこれを書いているのですが、気がついたらジャズが流れていて、いいなあと聞き惚れていました。
アメリカ抜きに青春はないといっても過言ではないのですが、戦争に駆り出された若者の多くもそうだったのではないだろうかと想像しました。
というのも、捕虜になった日本兵が、尋問中、懐かしそうにアメリカ映画の思い出を語ったということを聞いたからです。
とくに、西欧の哲学、文学、科学、芸術に触れた学生にとって、その二律背反の苦悩はいかばかりだっただろうと想像せずにはいられません。


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by michi-no-yuri | 2015-11-26 11:18 | Comments(6)
Commented by ツユクサ at 2015-11-26 19:01 x
こんばんは。私が若い頃、知り合いだったある女子大生に「日本はハワイみたいにアメリカ合衆国に入ったほうがいい。何が困ると思ってるの?」と言われて唖然とし、(この人はフィリピン人か?)と思ったことがあります。長い巧妙な洗脳の成果でしょう、アメリカに幻想を抱き、アメリカが世界を思いのままにすることを宇宙の始まりから決まった真理のように思っている日本人は一定数いるようです。
仮に「日本の合衆国加入」が実現性があるなら、そんな選択は最悪で、中国かロシアに入るほうがましだとは思いますが、考えてもよいでしょう。幸か不幸か、そんな実現性は皆無です。アメリカにとって、日本は植民地にしておくのが一番おいしいからです。私もアメリカの映画や音楽は好きですが、真実を知るべきです。
Commented by michi-no-yuri at 2015-11-28 14:08
ツユクサさま

コメントありがとうございます。
日本はよくアメリカの51番目の州になるのではと言われてきましたが、その資格さえないという人もいます。
属領の分際では思い上がりもいいとこだということでしょう。
また、中國に支配されるくらいならアメリカの方が断然いいという人もいますが、そんな問題でしょうか。
わたしはどこからも、だれからも干渉も支配もされたくないのですが、しかし、この先、日本を待っているのはそんな甘い考えを許さないかもしれませんね。
Commented by ツユクサ at 2015-11-28 16:20 x
そうですね。以前に紹介したピカートさんは「プラトンの慧智は、もしも個人がそのまとまりのとれた形と、自己の限界との内部にとどまるべきものであるならば、国家は一定の大きさを越えてはならぬということを知っていた」と言われ、スイスという小さな国に住んでいることを「有難いこと」と言っています。
日本という国は少し大きすぎるようで「世界の中心で輝きたい」などとおっしゃる妄想家が周期的に出てくるようです。大きな国に住んでいることでしか自尊心を支えられない人は、つまらない人だと思います。
Commented by michi-no-yuri at 2015-11-29 20:56
つゆくささま

世の中には威張りたい人(とくに男性)や自慢したい人(とくに女性)が多いですね。
バスを待っていて、見知らぬ人から、突然学歴の自慢をされてびっくりしたことがありました。
日本人がノーベル賞をもらうのは喜ばしいことですが、大騒ぎしたり、外へ向かって、どうだ、日本人はすごいだろうという態度をとったりする風潮はホント嫌です。
なんで静かに喜べないのでしょう。
外国も同じですか。
Commented by ツユクサ at 2015-11-30 18:48 x
私は日本人です(^^)まあ、子供の頃から数学や天文学が好きだったので、あまり日本人らしくないかもしれません。最近知りましたが、日本の数学者で切手の顔になっているのは江戸時代の関孝和だけだそうですね。ヨーロッパでは数え切れないほど普通のことで、ドイツの大数学者ガウスは旧マルク紙幣の顔にもなっています。日本では考えられませんね。
古来日本人は数学や科学より、和歌や俳句、能や歌舞伎といった独特の文学や芸術に情熱を注いできたようです。それでも江戸時代の「和算」は極めて高水準で、同時代のヨーロッパに近い概念を見つけていました。からくり人形などの工業技術も高かったですが、数学と工学をつなぐ物理学はほぼ皆無だったと思われます。
Commented by michi-no-yuri at 2015-11-30 20:59
ツユクサさま

ごめんなさい。そういう意味ではありません。
なんでもよくご存知なので、外国のことにも通暁しておられるのではないかと思ったのです。
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