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谷間の百合

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二十九日 その一  「えらくなっちゃいけない。」

きのうの記事の最後の一行が誤解されそうなので訂正します。

ほかのことでは、いくら誤解されてもいいし、誤解が当たり前だと思っているのですが、この誤解は困るのです。

「おかげで、わたしは人から尊敬されるノウハウを知ってしまいました。」では、まるで、わたしが尊敬されることを望んでいるようです。

そんなことはまったくこころにもないことなのです。

わたしが言いたかったのは、世間で尊敬されている人のほとんどは虚像だということです。

そして、人はえてして虚像を崇拝するのです。

わたし自身は(そんな心配は万に一つもないのですが)尊敬なんか死んでも嫌です。

そんな要素が無いということ以上に、それによって自由を失うことを恐れるのです。

人が抱いている虚像に縛られて自由を奪われることが怖いのです。

(匿名で書ける有難さはこれに尽きます。)

きのう、あるツイッターで読んだやなせたかしさんの「えらくなっちゃいけない」という詩、いいなあと思いました。

ちいさなちいさなゾウリムシ

めにもみえないプランクトン

それらはみんな仲間たち

名もないひとでくらしたい

みんなだれでもえらくない

えらくなっちゃいけない

みっともない。


付け加えたいことがあります。

社会の片隅の市井に埋もれて阿羅漢や菩薩がいることを。

そして、この詩はまたそういう人のことを言っているのだということを。


二十九日 その一  「えらくなっちゃいけない。」_c0243877_10294990.jpg










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by michi-no-yuri | 2015-10-29 10:31 | Comments(0)
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