きのうのNHK「日曜討論」での山本太郎さんの発言は、はじめて聴く国民には分かり辛かったのではないかと思いました。
討論と言うからには時間の制限なしで何時間でもぶつ通しでやってほしいと思いました。
太郎さんの発言も討論の中で聞けばよく分かるでしょうし、その真価も発揮できるのにと残念です。
各党の発言のなかで、わたしは「次世代の党」が集団的自衛権は国際法上の常識で、その国際法は憲法の上にあると言ったことに引っかかりました。
それを考えていたら、暑さのせいもあって頭が痛くなりました。
合憲派の学者二人の内の一人、百地章さんが
「国際法とは、国際間の権利で、国際法上の権利です。国際社会においては、各国の憲法よりも国際法が優位するというのが法学者の常識であり大前提です。」
と言っておられます。
わたしはここを読んで、「国際社会においてはー」という箇所に注目しました。
つまり、国と国との間で何かが生じたときは国際法が憲法に優先するということであって、決して、日本が自分たちの国のあり方を決めようというときに、国際法が優先するなどということはあり得ないのです。
詭弁だと思いました。
また、高橋洋一さんが「集団的自衛権は正当防衛だ」という論稿のなかで、個別、集団の違いを言挙げして自衛権を論じているのは日本だけであり、世界の笑いものだと書いておられます。
日本が戦争放棄した国だという前提が故意に捨象されているようです。
高橋さんが勝手に日本が世界から笑われていると思っているだけで、憲法9条は日本だけでなく世界の人類の理念の象徴ではありませんか。
現実的でなかろうと、笑われようと、理念に殉ずる国が一つくらいあってもいい、というよりあるべきではないでしょうか。
それを誇りにすべきではないでしょうか。
(しかし、イラクでアメリカの無差別殺人に手を貸した日本は、その理念に泥を塗りました。)
討論で、アメリカを名指しで批判したのは太郎さんだけでした。
みんななんとなくアメリカを隠しています。
(総理も説明するのに、A国などと言わずに、はっきりアメリカと言うべきなのです。)
太郎さんが、イラクでの米兵の残虐行為、無差別殺人をいくら言ってもだれもそれに反応しないのは異常なことです。
いかに、アメリカを恐れているかということでしょうか。
そんな状態で法案を通そうとしているのです!
日本にいては、ましてこんな田舎にいては分からないことですが、アメリカは世界からどのように見られているのですか。
おそらく、太郎さんが言われたように、国際法を破る常習犯、無法者とみられてきたのではないのですか。
しかし、世界はその強大な軍事力を前に沈黙してきました。
それをいいことにアメリカは国際法を無視してやりたい放題やってきたのです。
そのやりたい放題を自衛隊にもやらそうということですか?
国際法が聞いて呆れる!
国際法を無視する国にたいして、国際法を盾に戦争法案を合憲だとする人たちの頭の中はどうなっているのでしょうね。
アメリカは安倍総理を切ろうとしているのではありませんか。
石破さんの磯崎さんやAKB(秋元康)への批判や、小泉進次郎と組むというハナシなどから、アメリカの動きを感じます。
安倍→石破→小泉進次郎ですか?
国民はまた小泉進次郎に期待したりするのでしょうか。
どうか、それだけはカンベンしてください。
かれが米戦争屋に育てられた人間だということを知ってほしい。
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