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谷間の百合

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三十日 その二  異常な国 異常な為政者。

辻元清美さんに対する総理の「「早く質問しろよ」という発言の音声をきのうあらためて聞いて、その野卑な言葉使いに衝撃を受けました。

これは辻元さんに謝まれば済む問題ではありません。

国の尊厳が傷つけられたに等しいことです。

わたしはこれはセクハラ発言だと思いました。

女性が輝く社会なんていうのは口から出まかせの嘘っぱちで、つい女性蔑視の本性が出たということです。
(マザコンに女性蔑視の傾向があるように思います。)

辻元さんが女性であること、そして、かって左翼の活動家であったことに対する偏見と敵愾心があのような発言になったのだと思います。

「日教組、日教組」と喚いたのと同じ心理です。

人には、レッテルを貼るなと細かく抗議するくせに、本当は総理自身がレッテルに頼って人を見ているのです。

それも自分の目で見たのでも自分の頭で考えたのでもなく、人が貼ったレッテルです。

その一例が、憲法は法律に素人のGHQが八日間でつくったというデマを信じていることです。

憲法に反対なのはいいのです。

しかし、それに携わった人の営為も国民が憲法に寄せる思いも分かろうとせず、そこいらのチンピラが言うようなことを言っていい気になっている総理は病的なまでに異常です。

自分の頭で考えたことが一つでもあるのでしょうか。

もし、相手が辻元さんではなく、そこそこ実績のある議員なら態度は違ったでしょう。

現に、志位委員長に対しては終始神妙な顔をしていたのです。

人によって、態度や言葉使いが自然に変わるのでしょう。


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わたしは外国のことは知らないのですが、(イスラム圏の国を除いて)日本ほど女性蔑視が根深い国はないのではないかと思っています。

議会でのセクハラ発言もそうですが、わたし自身、自分に向けられたいわれのない憎しみを感じたことはよくありました。

女はバカだから政治のことは分からないだろうから教えてやるという態度で話をされたことの何と多かったことでしょう。

そういうとき、わたしは相手の期待を裏切ることを恐れて何も知らない振りをするのですが、しかし、こういう態度が余計女性蔑視を助長させるのですね。

しかし、ブログはいいです。

何の気兼ねもなく自由に言いたいことが言えます。

ところが、ときどき、コメント欄に、お前はバカだと言いたい男性が出現するのです。

女性への敵意、憎しみを持つ男性です。

そういう男性がどんな顔をしているか、わたしには見えます。

「行き過ぎた平等、規律なき自由というものが、今この国を壊し始めているのではないか」


と言った、自民党の安藤裕という人物の画像の顔がそうです。

こういう人間は法を冒さなくても危険な人間ですから、どこかに幽閉してほしいと、わたしは真剣にそう思いました。

権力側にたって、間接的に人を殺すことも辞さない人間だからです。


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辺野古で、海へ突き落とされ長時間拘束された市民が海保のその行為を非難したら「あなたたちは市民ではない」と言ったという。

総理の言動の暴力性やレッテルでしか人を見ることができない性向がまたたくまに下のほうに伝染していったということです。

その影響たるや恐るべきものがあります。

「レッテル」で人を見ることの恐ろしさ!

その典型がナチズムです。

ナチスが対象にしたのはユダヤ人でしたが、総理が対象に据えているのは同胞です。

同胞に対して、弾圧しやすいようにレッテルを貼って色分けしているのです。

きのう、海保が口永良島の住民の救出に行きました。

しかし、テレビで海保の暴力を見た日本人は、もういままでと同じ目で海保を見ることができないのではないでしょうか。

あの人たちは本当に日本人なのですか。

もしそうなら、日本人は救われませんね。


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by michi-no-yuri | 2015-05-30 12:27 | Comments(0)
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