きのうの記事をUPしたあと、いろいろ考えることがありました。
志位委員長は、アメリカが戦後何をしたかについては縷々述べられましたが、何が目的の戦争だったかについては、(わたしが聞き漏らしたのかもしれませんが)言われませんでした。
ということは、先制行動だったということは厳然たる「事実」として言えても、その目的となると、アメリカが言わない限り推測の域を出ないからということでしょうか。
しかし、それがいちばん肝心なことなのです。
わたしは、イラク戦争の帰還兵が涙を流しながら「テロリストと戦うのだと言われていたが、テロリストは自分だった」と言っていた映像がわたしもまた涙とともに忘れられません。
帰還後に、兵士たちが拠りどころを失って精神を病んでいったのは、何のために戦ったのかという答えが見つからなかったことが大きな原因だったのではないでしょうか。
アメリカは、国益ではなく、一部の人間の利益のために戦争をしてきたのではありませんか。
そういうこともよく承知している人までもが集団的自衛権に賛成していることがわたしを苦しめるのです。
アメリカのためでさえない、一部のだれかの利益のために、これから自衛隊は地球の裏側にまで行って戦争するのです。
それを隠すために中国の脅威を利用しているのでしょう。
アメリカの帰還兵の苦しみを、これからは自衛隊が代って体験することになるのです。
ふと疑問に思ったのが、連合国、同盟国として共同して一つの国を相手に戦争するということはあっても、独立国(一応そういうことになっています)が自国の防衛を他国に任せるというような例があったのでしょうか。
あったら教えてください。
考えれば考えるほど異常なことに思えてきます。
米軍基地の多さからも、独自に政治が行えないことからも、日本は占領下にあるということではありませんか。
ジョセフ・ナイが辺野古に拘らなくていい、国内の自衛隊基地に米軍を分散配置すればいいと言いましたが、これって日本を米軍の管理下に置くということではありませんか。(すでにそういうことでしょうけど)
こんな恥ずかしい国はありません。
よくも自虐史観だとか日本人の誇りなどと言えますね。
わたしは口が裂けても言えませんよ。
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