きのうは世界遺産登録のニュースばかりでうんざりしました。
安保法制が日本で議論もされず国会の承認も受けない時点で、アメリカと約束してしまったことへの批判、抗議を封じ込める意図があったとしか思えません。
呆れたことに、中国を訪問している二階俊博総務会長がこれは国際的な約束事だから推進しなければならないと言いました。
一人の狂った人間の野望のせいで、ついに日本は崖っぷちから落ちる寸前まできました。
今回の世界遺産登録は「明治日本の産業革命遺産」と銘打って政府主導で推進されたようです。
原文に当たることができないのですが、総理は登録に際し、先人の気概と努力によって日本は植民地にならずに済んだということを二回繰り返して言いました。
やはり、古賀茂明さんが危惧されていたように、総理は欧米列強と肩を並べることを目指しているのです。
富国強兵への布石を着々と築いているのです。
戦前の政治家や軍人は、日本が植民地にならなかったことで自信をつけ、それがいつしか増上慢になって無謀にも欧米に挑戦しました。
戦後は一応独立を回復したものの、実態は今に至るもアメリカの支配下です。
植民地にならなかった日本を自慢する総理が、いま進んで日本をアメリカに差し出したことをどう理解すればいいのかわたしは途方に暮れます。
もう、日本という国は無いも同然ではないでしょうか、、
ジョセフ・ナイが「辺野古移転を強行すべきではない」と言っているのはどういうことかと思ったらこういうことでした。
「日本列島各地の複数の基地に米軍を分散配置することを検討するよう提案する。そうすることで基地の脆さを軽減し、同時に、日本の国旗を掲げた日本の基地でありながら米軍が交代で駐在していることを明確に示すことができる。」
わたしは怒りで震えるようでした、、
日本の国はアメリカになり、自衛隊は米軍の下に置かれ、アメリカの指揮で世界へ出て行って戦うということです。
これが日米同盟の強化ということです。
アメリカがいままでどんな戦争をしてきたか思い出してください!
しかし、総理は世界の真ん中で輝きたいと言っているのです。
どんな戦略、策略があるのでしょうか。
アメリカを利用して世界の真ん中で輝こうとは、見上げた度胸ではありませんか。
「エコノミスト」誌の表紙にあったハーメルンの笛吹き男の寓意は、日本を指しているのではないでしょうか。
笛を吹いているのがだれかは言うまでもありません。
人間には、自己破壊衝動があるといいます。
本能としてカタストロフィへの願望があるといいます。
日本人は、もうどうなってもいい、あとは野となれという精神状態で、笛の音に誘われるまま身もこころも委ねたくなっているのではないでしょうか。
ウヨク、ネトウヨはすでにそういう状態ですが。
衝動を止めるのは至難のことです。
行きつくところまで行くしかない、、、!?
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