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谷間の百合

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「ヨーロッパの繁栄はアジアの屈辱」(岡倉天心)

総理は施政方針演説で、岡倉天心の「変化こそ唯一の永遠」という言葉を、日本人の最後のセーフティネットである岩盤規制を打ち砕くための必要性を正当化するために引用しました。

真の意味するところは分かりませんが、わたしがとっさに連想したのが「変わらずに生き残るためには変わらなければならない」という映画「山猫」の言葉でした。

「永遠であるためには変わらなければならない」ということではないかと思いました。

「変化」という言葉に食いついたのでしょうが、この哲学的なフレーズは総理には似合いません。

だれかも言っていましたが、同じことなら、その後に続く「古いものの崩壊によって再創造が可能になる」という言葉を引用すべきだったのです。


しかし、もし総理が岡倉天心のことを少しでも知っていたら、とても天心の名前は出せなかったはずです。

わたしも聞きかじりの断片的な知識しかありませんが、天心が「アジアは一つ」という「大アジア主義」を唱えていたことくらいは知っています。


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天心のことで記憶にあるのが

「ヨーロッパの繁栄はアジアの屈辱」という言葉です。

欧米列強は植民地でなにをしていたか。

かれらの凄まじい暴力と殺戮、凄まじい収奪を天心は目撃していたのです。

ヨーロッパ(欧米)の繁栄はアジア人の血と涙と屍の上に築かれたものだと言っているのです。

日本が列強と対抗するために富国強兵をして「強い国」になったところでどうなっていきましたか。

列強の真似をして版図を広げた結果、手酷いしっぺ返しを食らったのです。

いまもそれが続いています。

日本が欧米と肩を並べようとすることは許されないことなのです。


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曽野綾子さんの発言が当然のことですが世界から非難されています。

しかし、本音の部分には、差別される対象である日本人が差別発言をしたことへの不快感もあるのではないでしょうか。

フランスかイギリスのドラマで、検事が「わが国に差別は存在しない。タテマエ上は、、」と言うシーンがありました。

タテマエとはいわば理念であり、暗黙のルールです。

曽野さんの選民意識が言わせた発言かもしれませんが、タテマエを踏み外すことは許されないことなのです。

しかし、欧米が植民地で行った殺戮と収奪は、かれらの本質ともいえるもので、いまも何も変わっていません。

アフリカや中東でしていることをみれば分かります。

これからの日本で起きることかもしれません。

総理に、天心の「屈辱」が理解できるはずがありません。

「屈辱」や「誇り」のある人間に売国はできません。


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by michi-no-yuri | 2015-02-18 11:26 | Comments(0)
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