総理の施政方針演説、打ち沈んだ日本の空気に反比例するように、熱が入っていたようですね。
不正選挙?で当選した100名を越す一年生議員は、そのことだけが仕事だったのか、演説の要所要所で派手に掛け声を張り上げていました。
総理とその親衛隊だけで盛り上がっていたのです。
改革を熱っぽく連呼していたようですが、わたしには戦後以来の大改革が、戦後以来の大破壊に聞こえていました。
それはけっして空耳ではなく、聞こえる人間には分かる明日の日本の現実です。
最重要で最優先すべきフクシマのことには触れられずじまいでした。
高浜原発が安全基準をクリアーして、川内に続き再稼働をするそうです。
地元では再稼働反対の声はすでに息絶え、避難計画が中心課題になっていました。
地元民が避難ルートの検証などをしていましたが、避難すればそれで助かるというものではないでしょう。
避難したらそのまま帰れなくなる確率が大なのに、その視点は忘れられています。
そんな時間まで起きていないので見たことがなかったのですが、先日たまたま読売テレビで、NNNドキュメント「再稼働元年、、、ここは原発の地元ですか?」を見ました。
川内原発では、避難計画が市と県で決められることに周辺の住民が反対していました。
当然のように、再稼働ではなく避難のことに問題が移っていました。
スズメバチかカマキリのような顔をした川内市長はともかく、悪代官そのものの伊藤知事の住民を無視した態度は許しがたいものでした。
傍聴席からの抗議に、知事はニヤつきながら目を閉じ、「なんとでも言えよ!」と挑発するかのように頭を左右に振っていました。
これほどの悪党はそういるものではありません!
大間原発では電源開発の社長が新年の挨拶にきたと大間町長を訪ねていましたが、鷹揚に笑みを浮かべ、地方の市長や町長を懐柔することなど赤子の手をひねるようなものだといわんばかりの余裕綽綽の態度でした。
胸を反らしながら部屋を出て行きましたが、殿様然とした態度で補助金をちらつかせられたら一たまりもないのだろうなと思いました。
日本人にとって、広島や長崎、そして福島はなんだったのだろうと、わたしは虚しく落ち込みます。
日本人に絶望します。
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