朝早く目が覚めてテレビをつけると後藤さんが殺害されたというニュースが流れていました。
ついに、予定調和が成就したのかと思いました。
総理は涙目で震えるような声で、「痛恨の極み」と言い、続けて
テロリストは許さない、
その罪を償わせるために国際社会と連携していく、
テロには屈しない と言いました。
総理は「国際社会」という言葉をなんども口にしました。
そう言うことで、一身に掛かる負荷(責任)を薄めたいという気持ちがあるのかもしれませんが、「国際社会」とは「イスラム国」と同じで仮象の名称です。
ハッキリ言ってほしい。
アメリカだと、有志連合だと。
ときどき、総理はどこまで分かっているのだろうと思うことがあります。
あの涙目と声が演技でないとしたら、総理はよく理解できないまま、アメリカに言われるままに従っていたことになります。
総理に事の本質、事の軽重を理解する能力がないとしたら、これほど恐ろしく危険なことはありません。
斑鳩の里
青山繁晴さんがテレビで、アメリカが日本とヨルダンに強い圧力をかけてきていると言っていました。
(自分は官邸に通じていると言わんばかりの物言いがイヤラシイ。)
アメリカは最後のメッセージでテロに屈してはいけない、しかし、判断をするのは日本だと、日本の意思を尊重するという体裁をとって圧力をかけると同時に自分たちの逃げ道をつくりました。
日本の世論の動向は未知数です。
テロに屈しなかったということで総理への評価が高まるかどうか、、
それはともかく、このままでいくと、テロとの戦いということで息苦しい社会になるのは確実です。
そのための事件だったともいえるのですから。
監視、統制の強化で、戦時体制を完成させたいのですから。
先日も書きましたが、「テロに屈しない」は、戦争の口実です。
「イスラム国」で内紛が起きているそうですが、当然と言えば当然です。
言われているように、アメリカが「イスラム国」をつくったとしたら、それを知っているのは上層部の人間だけです。
末端の兵士が知っているとは思えません。
それに、かれらが親アメリカ、親イスラエルだとはとても思えません。
(それを条件に選別しているとは思えません。)
たくさんのスパイも入り込んでいることでしょう。
対立や分裂が生じるのは自然な流れです。
分裂したものが、世界に散らばってテロを起こすのが、いちばんの脅威ではないでしょうか。
「イスラム国」を作った人間はそこまで計算していたのでしょうか。
さきほど、テレビで、ギリシャの新しいリーダーが、
恐怖や権威主義と決別する
と言っていました。
日本ではゼッタイに聞くことのないフレーズです。
うらやましい。
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