総理は遊説先の北海道旭川で、TPP推進を訴えたそうです。
政権をとるまではゼッタイ反対で、まだそのポスターも残っているところもあるでしょうに、政権をとったら忽ち推進とは、裏切りで済む問題ではありません。
一国のリーダーが平気でうそをつくと国がどうなるか、それがこれからだれの目にも明らかになっていくでしょう。
おととい、鶴岡代表は訪米しましたが、いよいよ合意、妥結となるのではないかと天を仰ぎたくなりました。
総理はTPPによって農業は飛躍的発展をするように言っていますが、大企業と同じで、大規模農業だけが恩恵を受け、その後、そこに外資が参入するという手筈ではありませんか。
小泉元総理は「民間にできることは民間に」というスローガンで郵政民営化を成し遂げましたが、総理も規制緩和という耳触りのいい言葉で、最後はセーフティネットまで外資に売り渡そうとしています。
政府は、TPPを農業だけに特化して、言葉巧みにうるさい農家だけを黙らせようとしているのです。
また、麻生副総理は演説で「企業のほとんどは儲かっている」とぶち上げたそうですが、この人、おかしいです。
まるで国民の生活が分かっていません。
分かろうともしません。
小沢さんは、去年の3月にTPPについてこう言っておられます。
TPPの背景にはアメリカの強い意志がある。
TPPには日本社会の仕組みを変えようという意図が見え隠れしている。
TPPは日米構造協議の延長である。
郵政は言うに及ばず、TPPも集団的自衛権にも当然アメリカの強い意志が働いています。
総理は一方で保守や右翼の機嫌をとるために、靖国や従軍慰安婦を言って、ウラでは日本を根こそぎ売り渡すようなことをしています。
TPPはほんとうに、日本が「根こそぎ」やられます。
農業だけに目を奪われてはいけません。
医療、保健、金融、教育、知的所有権、などすべてです。
小学校から英語が必須になるのは、アメリカが日本を統治し易いように、外国人がビジネスをし易いように、日本人が協力するということです。
外国人が日本語を習得する手間を省いてあげましょうということです。
日本のフィリピン化です。
どこに「保守」がありますか。
自虐史観がどうのこうのと言っていますが、ほんとうにTPPが分かっていれば、自虐史観どころのハナシではないのです。
下村文科大臣、分かっていますか。
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