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谷間の百合

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救済されるということ

関西テレビの「よ~いドン!」という番組は、いろいろな所へ行って市井に埋もれた「人間国宝」を探し出すというものです。

きょう訪ねたなかの一つは信貴山の麓にある鉄工所でしたが、わたしはそこの社長さんを見て「ああ、ここに日本の宝があった!」と感動しました。

二十人の職人さんを一人も止めさせることなく不況に耐えて乗り切ったということですが、その思いの底にあったのは、職人さんあっての仕事であり、職人さんあっての会社だということです。

職人さんがいなかったら自分もないという思いです。

(こういうことは直接社長さんが言われたのではなく、わたしが勝手に、社長さんの言葉のはしばしや思いの深い表情から受信したことです。)

こういう経営者はまだまだ日本にはおられるのだろうと思いますが、これまでとは比較にもならない不況が迫ってきたとき、はたしてどれだけの中小企業が持ち堪えられるだろうかと暗澹とします。


不況の風は嵐となって、経営者の苦汁や涙を吹き飛ばしてしまうでしょう。

不況と共に、人間のこころが失われ消えていくのです。



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先日、川内の市長が、再稼働は苦渋の決断だったと言ったとき、わたしは思わず、苦渋の決断と言えば済むと思うな!と毒づいていました。

「苦渋」という言葉が、ほんとうに軽い世の中になりました。

免罪符なっている感さえあります。

これもトップがもたらした悪しき風潮です。



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きのう、BSで田原総一郎さんと猪瀬直樹さんの対談を見ました。

猪瀬さんの顔から灰汁が大分抜けていました。

まだ途中ですが、これからいままでの身についた灰汁をどんどん洗い流していってほしいと思いました。

あの事件で、当然とはいえ大変な思いをされたわけですが、それが猪瀬さんにとっての救済になったのではないかと思いました。

ご本人もそう思っておられるに違いありません。

よかったのです。

先輩知事の石原慎太郎にはそういう救済は訪れず、闇を抱えたまま醜く腐るように死んでいくことになるのでしょう。

(このごろ、哀れで見ていられなくなりました)

この違いはどこからくるのでしょう。



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by michi-no-yuri | 2014-11-02 14:04 | Comments(2)
Commented by at 2014-11-03 06:28 x
私は普段テレビをあまり見ないのですが、オリンピックが東京に決まった時はたまたま見ていました。あの時の猪瀬さんの顔があまりにも変わっていたのにビックリ。目はうつろで表情もなし。何かあったのかな?病気かな?と思っていました。その後、あの事件。いろいろな出来事は前もって決まっているのでしょうかね?ゆりさんによると今はもとの顔に戻りつつあるようですね。良かったです。安倍クンの顔はまだそんなに変わってないようだなあ。
Commented by michi-no-yuri at 2014-11-03 10:27
まつさま

コメントありがとうございます。
すべて顔にでますね。
そのテレビは少ししか見ていなかったのですが、
亡くなられた奥さまの存在が大きかったようで
もしかしたら奥さまが救済されたのかも、、、?
ほんとうは好きな顔、嫌いな顔というのはなくて
こころの表れである表情に惹かれたり嫌悪したり
しているのではないかと思ったりします。
優しいこころの人の表情は美しいですから。
顔の美醜とはそういうことではないでしょうか。
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