きのうの「ニュースステーション」を見て、ほとんどの人が驚いたのではないでしょうか。
集団的自衛権行使容認が閣議決定された7月1日、それを待っていたかのように辺野古沖のボーリング調査のための工事が開始されました。
沖の広範囲に警戒区域が設けられ警戒線が張られました。
驚いたのは、その警戒に当たるのが名護漁協の漁師だったことです。
漁師の一人が、5万円(手取り4万5千円)の日当がでるのだと言っていました。
名護漁協は漁業権の一部を放棄することに同意したのです。
そのとき、海から恵みをもらって生きてきた漁師が権利と共に捨てたものは、海からの恵みであり、海への感謝の気持ちでした。
そもそも、海は漁師のものではありません。
それに、漁業権とは権利だけでなく、漁場環境の保護などの義務もあるそうです。
漁師はだれからその権利をもらっていると思っているのでしょうか。
一日5万円の手当とは吃驚します。
フクシマで健康を害しながら働いている人たちの日給はその5分の一くらいではないでしょうか。
いま、現実に国を守っている人が冷遇され、国民を裏切り、国へ魂を売った人間が優遇される不条理。
日当のほかに、補償額はいかほどだったのでしょう。
昭和の喫茶店
さきほど「東海アマ」さんのツイッターを見たら、田中康夫さんが除染する家の家族ひとりに付き5千万円の補償がでたといっておられたことが紹介されていましたが、にわかには信じられない金額です。
名護での莫大な補償金は漁業権という既得権益を放棄させるためだということが分かりますが、除染にそれほどの補償をするということは、住民をそこに縛り付けておくためなのでしょうか。
それ以外の理由がみつかりません。
それなのに、原発作業員への手当が低いのは、政府や東電が、かれらを使い捨てくらいにしか思っていないということなのでしょう。
ほんとうに理不尽この上ありません。
それも、すべてが国民の税金だと思うと、頭が変になりそうなくらい切ない。
原発誘致に周辺住民へ支払われた補償金は数千万円だという噂を聞いたときわたしは半信半疑でしたが、やはり事実だったのかもしれません。
事故を受けてもどこからも反対の声が上がらなかったはずです。
石破幹事長が名護市長選のとき現地入りして、地域の振興費として500億用意していると言いました。
振興費には工事費も含まれていたのでしょうか。
国土を破壊し、国民の望まないことに、国民の税金が惜しみなく湯水のごとく注がれているのです。
仲井間知事は悪い人です。(キライです)
あれだけ長きにわたって認可を渋っていたのは、反対だからだと思っていた自分がバカでした。
たびたび東京へいき、アメリカにも2・3回行ったのは、反対の意思を伝えるためかと思っていましたが、そうではありませんでした。
賛成のタイミングをはかっていたのでしょう。
そこに自分が最高責任者だと名乗る史上最悪の総理が現れたのですから、これ幸い、自分の責任が薄められ、責任転嫁できると思ったに違いありません。
寄らば大樹の陰ができたからです。
しかし、権力者に沖縄を売った事実は消せません。
石原環境大臣の「さいごは金目でしょ」は事実ではありませんか。
×