きのう、パソコンに向かいながら国会中継を聞くともなしに聞いていました。
みんなの党が、集団的自衛権行使で自衛隊員が死亡したときの補償について質問しているのを聞いて、もう集団的自衛権を既成事実化しているのかとやりきれなくなりました。
しかし、それ以上に許し難いと思ったのは、小野寺防衛大臣が補償についてアメリカとの比較を言った後に、(アメリカでは金銭的補償の上に)「誇り」がついていると言ったことです。
わたしは思わず、バカ!と言いました。
名誉(勲章)が付与されるということなのでしょうが、「仁風林」の女性にうつつを抜かしている暇があれば、アメリカの多くの帰還兵が陥っているPTSDの苦しみを少しは想像してはどうか!と思いました。
一方、石破幹事長は、主語を伏せて「覚悟する必要がある」と言ったそうですが、他人の覚悟を代わって言ってくれているのですね。
軍事オタクという人間はおそろしい。
生身の人間への想像力がないからです。
かれの頭にあるのはゲーム感覚の戦争です。
覚悟とは「責任」のことですが、現実感のないバーチャルな世界での戦争を愉しんでいる幹事長には何を言っても通じません。
小野寺さん、アメリカの帰還兵(退役軍人)が政府に騙されていた、最悪の選択だったと言って勲章を投げ返していたことや、
死んだ子どもを抱いて、テロリストと戦うのだと言われていたが、実際は自分たちがテロリストだったと言って泣いていたアメリカ兵のことを知っていますか。
上ずった目?をしてないで、現実をしっかりみてください。
もう、勲章が価値を発揮する時代ではないのです。
わたしが集団的自衛権について言い始めてから5年くらい経つのではないでしょうか。
何の勉強もせず、無知なままで、本能的に「イやだ!」と思ってきました。
しかし、確信はありました。
集団的自衛権行使は正確にはアメリカのためでもありません。
アメリカ兵も、だれのためにもならない、つくられた戦争に駆り出されてきたのです。
NHKで放映された「イラク帰還兵、心の闇と闘う」について書かれたものを転載するのが目的だったのですが、長くなりましたのでそれは「つづき」にします。
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