きのうは憲法記念日ということで、毎年恒例の行事や集会が催されていたようでしたが、ここにいては感じることができない新たな胎動があったでしょうか。
わたしは、知らず知らずのうちに改憲から護憲になっていたのですが、変化を促したもっとも大きな要因はやはり集団的自衛権のことだったと思います。
しかし、考えてみれば、同盟関係とは軍事同盟のことに外なりませんから、もともと個別も集団もないのかもしれません。
それに、日本が真の主権国家なら、たとえ軍事同盟であっても、国益を第一義に判断することは可能ですから、わざわざ集団的自衛権を持ち出すのはおかしなはなしだと思います。
ところで、安倍総理の支持者は別として、改憲を望む人は、ほんとうにこの時期の改憲を善しとされますか。
最悪、最低の政権のもとでの改憲を善しとされるのでしょうか。
総理が改憲でなにを変えようとしているかを分かった上で、なおこの時期の改憲を善しとされますか。
きのう、松井計さんのツイッターで知ったのですが、いままでさんざんこんな長期に亘って改憲しないのは日本だけだと言われ続けてきたのは嘘だったそうです。
たとえば、アメリカは条文の修正だけで、基本理念は建国以来不動だということでした。
当たり前のことですね。
基本理念は変えてはいけません。
いままで、憲法前文にある
「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」
という部分がとくに問題視され、非難嘲笑の対象にさえなっていたように思います。
わたしも違和感を払拭できずにいるのですが、それは自分たちの安全と生存を他者に委ねているように受け取れるからであって、諸国民の公正と信義を信頼するの部分ではありません。
現実に照らせばそんな莫迦なとなるのですが、しかし、これでいいのです。
なぜなら憲法だからです。
憲法の前文は理念を謳いあげるものだからです。
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