竹原信一さんのツイッターから。
「地位を得た者たちはほとんど人間ではなくなる。
いったいこれはどうした事だろう。
人間の脳に何かが仕組まれているとしか考えられない。
私達は自分の頭と感情を疑わなければいけない。
地位に共振してしまう家畜スイッチがあるのだ。」
「目の前の事実よりも、自分がどう見られているのかが気になって仕方が無い。
それが人間の習性。
だから大衆は権威に従うだけの家畜集団だ。」
長兄は蔵書の収納のために一軒家を借り、さらに庭にプレハブを建ててもおっつかないくらいの勢いで本を増やしています。
だから、もの知りなのでしょう。
小さい、小さい、小さい世界で先生と呼ばれ、どうやら尊敬もされているようですが、自分がいかにちっぽけな世界にいるのかを分かっていません。
こういう人間が日本中にゴマンといて、体制の下支えをしているのです。
ゴミのような微小なこういう権威者が大きな権威である国家権力を支えているのです。
わたしが10代のころ、兄は高名な評論家や文学者の名を挙げては、あいつはバカだとかこいつはダメだとかよく言っていて、わたしもそれをそのまま信じていました。
しかし、20代のある時期のある日に気がついたのです。
兄の言っていたことはみんなだれかの受け売りだったのではないかということに。
そこで、わたしは兄からの影響を完全にリセットしようと思いました。
それはひとり兄に対してだけではなく、世間で名を知られた人にも懐疑的になりました。
「権威」の裏側ばかりに目がいくようになりました。
たくさんの本を読んで、たくさんのことを知っている兄よりも、ほとんど本を読まないわたしの方がものごとの本質を知っていると自負しています。
わたしは、世間で人格者だと思われている人が、竹原さんが言われるように、自分が他人からどう見られているかをいかに気にしているかを知っています。
豪放磊落だと思われている人が、実際は陰険で嫉妬深いという例もたくさん見てきたように思います。
人を簡単に権威者にしてはいけないのです。
「地位(権威)を得た者たちはほとんど人間でなくなる」と竹原さんが言われる通りなのです。
人々は権威者に群がり、ご宣託やご利益をたまわろうとします。
これが諸悪の因です。
こんど兄に会ったら、何のために本をよんでいるのか問うてみたいと思っています。
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