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谷間の百合

taninoyuri.exblog.jp

すべては規定路線。

マレーシアで行われたTPPの交渉会合のニュースを見るのは、精神衛生上ほんとに良くないので見ないようにしていたのですが、やはり、嫌でも耳目に入ってきました。

現地入りした日本の代表団からは
日本は「交渉に参加する」というのではなく
「交渉に参加させてもらう」「参加させてもらった」という浮ついた雰囲気しか伝わってきませんでした。

これでは、日本の要求が入れられない場合は撤退もありえるなどということがいかに嘘とまやかしであるかはだれの目にも明らかでしょう。
すべては最初から決まっていたのです。

会合の議長を務めたマレーシアの首席交渉官は、記者の質問に答えて
「すべての自由化だ」と言い放ちました。

農業分野の自由化はもう決まっているのです。
それをいかにも交渉次第だというような言い方をして誤魔化しているのです。

きょうのサンケイに、早大の浦田という教授がTPP参加を慶祝すべきことのような文を寄稿しています。
「バスに乗り遅れなくてよかった」んだそうです。

「TPPを通じて特に改革すべきは農業だ。日本の農業は高い関税に守られ保護されているから国際競争力が低い」とかれは言っています。

わたしには理解できません。
なぜ、日本の日本人が食べるお米が国際競争力に晒されなければならないのかが、わたしにはさっぱり分からないのです。
また、かれはこう言います「競争力の見込める農家を選び、国が直接支払いで所得補填をすればいい」と。
なぜ、所得補填までして競争をさせようとするのですか。

「農業の「岩盤」にどこまで切り込めるか、覚悟が問われる」とかれが言っていることを、農家の人もまた覚悟をもって受けとらなければなりません。

というのは、この「岩盤」というキーワードは竹中平蔵が言い出したことだと思われるからです。
わたしから見れば、日本の守るべき最後の砦、セーフティネットが、かれらには目の上のタンコブであり障害物としか映らないということです。
悲しいことです。

かれらはその障害物である岩盤に穴を開け、そこにTPPというダイナマイトを埋め込んで吹き飛ばそうとしているのです。

同じように、選挙中に「岩盤」という言葉を連発したのが橋下代表と渡辺喜美代表でした。
同じ穴のムジナ共です。

自由化とは、秩序や倫理を破壊することです。
カオス状態にして弱いもの、貧しいものからどんどん死んでいく仕組みです。

自由化、国際化は悪魔のキーワードです。

人工削減が思うように捗らないことから考えついた悪魔の仕組みです。

TPPの交渉に参加したばかりなのに、日本郵政とアフラックが提携したというニュースにわたしは打ちのめされました。









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by michi-no-yuri | 2013-07-26 21:45 | Comments(0)
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