大阪府立高校の入学式で、君が代斉唱をしていない教諭がいたと校長に通報した来賓がいたそうですが、なんて嫌なヤツだ!!
おそらく、最初からその気でチェックしていたのでしょう。
つまらないことにこだわって歌わないのもどうかしていますが、
しかし、天皇陛下が「強制はよくない」と異例の発言をされたことを何と心得るているのかとわたしは問いただしたい気持ちです。
わたしは、この陛下のご発言はよくよくのことだと思っています。
それほどに、戦前回帰的なそういう風潮の台頭に危機感、嫌悪感を持たれたのだと思います。
橋下さんは、陛下がなにを仰ろうと意に介さないというか、内心では反発しているでしょう。
かれにとっての「日の丸、君が代」は、独裁者になるための効率のいい最短の手段なのです。
その手段の前には、憎むべき「君が代」だってなんだって利用します。
つくづくとオソロシイ社会になったものだと思います。
わたしには、この通報者の来賓のような人間がいちばん忌まわしい。
これからは、こういう人間が権力の犬として活躍の場を得ていくのでしょう。
監視、密告社会の到来です。
先日、ひょんなことから、戦前、新興俳句が弾圧される事件があったことを知りました。
鹿児島の風物を詠んだ
「溶岩に苔古り椿赤く咲く」
という句が、共産主義思想の表現だと摘発されたそうです。
溶岩と椿の赤で、アカ=共産主義ということです。
「郵便ポストが赤いのも、みんなわたしが悪いのよ」という冗句がありましたが、
冗談ではなく、ポストがしょっぴかれるような社会にならないだれが断言できるでしょうか。(今は何色がヤバイのでしょう。)
人間は簡単にそこまで往ってしまうのです。
正常と異常の間に境界線が在るのかどうかは分かりませんが、あったところで、そんなものは一気に飛び越えてしまうのです。
人間ほど怖いものはありません。
自分では常識人だと思っているような人間ほど、自分の異常性に気がつきません。
人間に比べたら、ヘビなんかかわいいもの(そう思いたい)
いつだったか、子どものヘビが、田の畔で背伸びしながら不安そうにいつまでもこっちを見ていたことがありました。
不安でいっぱいなのです。カラスやキツネなどに狙われるからです。
そのときは、哀れで愛おしくさえ思いました。
×