ホリエモン(敬称略)が仮出所ででてきました。
見たくないので、そのニュースは見ませんでした。
これから、露出が増えるのかと思うと、ユーウツです。
わたしには、かれがどういう罪に問われていたのか分かりません。
説明を受けても分からないでしょう。
司法の正義が機能したのかどうかも分かりません。
しかし、出所の記者会見に、あれだけのテレビが入るということは、これからも話題の人であり続けるということであり、それは取りも直さず、かれが「金融資本家」にとって利用価値があるということに外なりません。
メディアが、「かれら」の指示なくして動くことはありませんから。
一部の人には、いまだかれはヒーローだということです。
とくに、お金儲けにしか関心のない人間にとっては。
株が上がった下がったと一喜一憂している人びとは、わたしには別世界の人間です。
株というものは見たこともありません。
正当な営利行為だとしても、わたしにはナンダカナーという感覚です。
かって、ホリエモンが「会社は株主のもの」と言ったとき、わたしは誇張ではなく、こころが痛くなってのたうちました。
法的に、あるいは理屈の上ではそうなのでしょうが、普通の感覚で言うと、会社はそこで働いている人たちのものということになりませんか。
この基本が、小泉改革から狂っていきました。
終身雇用は悪いことになりました。
非正規雇用が当たり前になり、これからますますそれに拍車がかかるでしょう。
国そのものが、ウォール街の陰謀であるTPPに向けて動いてきたのです。
首切り自由、残業代0円。
奴隷そのものです。
一部の会社で、少し給料が上がったことをもって、景気がよくなったかのような喧伝をし、その間隙に、奴隷化推進のスピードをあげているのです。
TPP推進のための撒き餌として、ローソンの新浪社長が自社の給料を少しあげて洗脳の旗振り役をやっているのです。
労働組合は何をしているのですか。
連合は沈黙ですか。
こんな非道なことが、白昼堂々とまかり通っているのに。。。
スゴイ国になりました。
信じられないような国になりました。
「晴耕雨読」ブログに、山田正彦さん(元農水大臣)の記事の転載がありました。
あの、病気腎移植で有名な万波医師が山田さんに投げかけた言葉です。
「山田さん、私は一人でテロリストになってもいい。官邸の前で焼身自殺をしてもいい。
何とか原発を止められないのか。この地震国日本では、これから先、大変なことになるぞ。それに、この1,2年のうちに小児の甲状腺癌が多発するよ。」
「貴方は政治家として何をぐずぐずしているのだ。TPPも大変なことになっているではないか。」
万波医師のされたことについては何も分からないのですが、ただ、目の前で苦しむ人をなんとかしてあげたいという医者として当たり前のこころを持っておられたのだと思います。
自分や身内に対しては、決して採用しない抗がん剤治療を癌患者には平気で施せる医者は、とっくに人間のこころを失っているのです。
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