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谷間の百合

taninoyuri.exblog.jp

日本映画を見たい。

きのうのNHK「クローズアップ現代」は《映画監督 木下恵介 世界的な再評価》で没後二十年を前にその作品が世界で脚光を浴びることは日本人としてはとても嬉しいことです。

しかし、木下監督のときもそうでしたが、わたしは、もしかしたら高峰秀子さんが亡くなられたときに、追悼番組として木下監督の作品の放映があるかと期待しましたが何もありませんでした。

中村勘三郎さんのときは、あれだけ数日にわたって華々しく?追悼報道がなされたのに、この差はなんだろうと思わざるを得ませんでした。

勘三郎さんの舞台を見た人がごく限られているのに比べて、たとえば、「二十四の瞳」を見た日本人は驚異的な数にのぼるでしょう。それなのに、この無視と冷遇は何なのでしょう。
これは監督と女優さんへの無視、冷遇だけでなく、国民感情の無視を意味します。それほど多くの日本人が見て感動した映画なのです。

高峰秀子さんが、だれにも告げず、静かにこの世を去りたいと願っておられたであろうことは、彼女の生き方を知れば容易に理解できることです。まさか、そういうことを配慮して放映を止めたわけではないでしょうが、彼女の個人的事情と作品としての映画は別ものです。作品は個人の占有物ではないからです。

木下作品を見たければ、ひとりDVDを借りて見ればいいというものではないのです。
そういうものではないのです。

わたしの子どもは小さいときから親といっしょにテレビを見たがりましたが、大人になってもそれは変わりません。いっしょに見るのが楽しいのです。
つまり、感情や感覚や感動を共有したいというのは、人間の本能的な欲求だということです。同じ映画を多くの日本人が同時に見ることに意義があるのです。
だれかの言っている「共通感覚」の意味は知りませんが、わたしの言っていることとは当たらずといえども遠からずではないでしょうか。

いま、テレビで放映される映画はすべてといっていいほどアメリカのものです。
かっての、どこまでも明るいアメリカの青春、恋愛映画はすっかり姿を消しました。
それに代わって、地球の滅亡を描いたものや、得体のしれない生物などが画面に登場してきました。
これは、自然な流れでも、人が求めたものでもなく、あきらかに意図されたものです。

日本を支配している者たちは
古きよき日本を甦らせることになる成瀬巳喜男や木下恵介監督の映画は見せたくないのです。いわば検閲にあっているのです。

最近、BSのテレビ欄を見て驚きました。韓流ドラマのオンパレードです。
ちなみに、きょうは、「BS日テレ」で4本、BS朝日で3本の韓流ドラマをやります。
あまり見る人もいないから問題になっていないのかもしれませんが異常です。

テレビ局はくだらないお笑いなんか止めて日本の映画やアニメを放映してください。
いまの子どもたちに、フランダースの犬やハイジを見せてやってください。

忘れないように、日本人の顔をこの目に焼き付けておきたいので、どうか、古きよき時代の日本映画を見せてください。










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by michi-no-yuri | 2013-01-18 15:45 | Comments(0)
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