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谷間の百合

taninoyuri.exblog.jp

再び、お気楽さについて。

中国広東省の週刊誌「南方周末」の記事が、共産党宣伝部の介入で改竄された問題を日本のメディアも報道していますが、我が国は民主主義、言論の自由の先進国だということを前提にしたような報道姿勢には忸怩たるものを覚えずにはいられませんでした。

例によって、ヌーランド報道官が出てきて「メディアの検閲は、近代的で情報化の進んだ経済と社会を築くという中国の意見と矛盾する。」と発言しましたが、こういうときに必ず「内政干渉」だと抗議する中国の主張に接するたびに、日本からそういう言葉をついぞ聞くことがないことに、いまさらのように気付かされます。

安倍政権の発足に合せるように、従軍慰安婦問題が火種になりつつあります。
アメリカ、オランダ、カナダ、に続いて欧州議会が、最近はアメリカの州議会でも次々と謝罪要求の決議案が採択されています。もう、何も反論できないでしょう。
「二国間の問題だ」と言っても、人権問題だと一蹴されるだけです。
(韓国のロビー活動の成果でしょうか。主に統一教会の。)

それにしても、アメリカでは、9・11やイラク戦争の究明や批判ができないのに、よくも他国のことが言えますね。
アメリカは世界のどこかにもめ事や不穏な空気があると察知すると、そこに素早く楔をうちます。そこに火をつけたくて仕方ないのです。
日本には、自ら志願して火をつけさせてもらった人間がいましたが、とにかくかれらは平和が大嫌いなのです。


先に、わたしは平川祐弘さんの「言論の自由がある日本は中国より上等」という言説を批判しましたが、その後も不快さがなかなか消えませんでした。
何かにつけて中国を下に見て優越感に浸っている態度がたまらなく嫌でした。
「中国人は経済成長を謳歌し夜郎自大になりつつある」ということですが、夜郎自大なのはあなたも同じではありませんか。
中国のことはともかく、何をもって日本に言論の自由があると思っておられるのでしょうか。
「南方周末」では、記者や若者たちが激しく抗議していましたが、そういう光景を見ても「言論の自由のある日本は幸せだ、上等だ」と思っておられるのでしょうか。
(わたしは「内政干渉」だと言える中国は日本より上等だと思います。)

いまだ放射能を吐き続け、収束の目途もたっていないフクシマのことも、真実は何一つ国民に知らされません。徐々に国土と国民が汚染され被曝しているというのに、日本は中国より上等だと太平の世を貪っていられるとは間抜けもいいところです。


平川さんの記事のタイトルは「明治天皇の御製をかみしめて」というもので、明治天皇の御製がいくつか紹介されていました。
「天皇は日本国民の永生の象徴であり、そのよすがである。」と言われることには異論はありませんが、しかし、平川さんのことを言うわけではありませんが、わたしは、保守の人たちが言う「天皇」を信じません。
その多くが、自分の立場を保守するための「天皇」だと思うからです。

だれかが「天皇は革命のシンボル」だと言っていました。

「革命のシンボル」 なんと魅惑的なことばでしょう!

「日本が日本であり続けるために、日本は変わらなければならない。」
天皇はそのシンボルになる。これが日本式の革命(無血)ではないでしょうか。









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by michi-no-yuri | 2013-01-09 14:15 | Comments(0)
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