上の写真は、おとつい紅葉狩りの行った折りの一枚。
雨に煙る明日香、石舞台近辺。
これはその後行った談山(たんざん)神社前のお土産物店で。
紅葉を見たって、ああ、きれいだなと思うだけで、結局はいつも花より団子になります。
このお店でおでんをいただき、隣の多武峰(とうのみね)ホテルの最上階のレストランでコーヒーというのがお決まりのコース。
下は琵琶湖西岸の志賀の辺りから対岸を望んだもの。
京都と若狭を結ぶ鯖街道筋に「とちもち」が売っているという情報を得て、きのう急遽車を走らせました。子どものころに食べた「とちもち」は、わたしにとってイチバン忘れられない味です。
念願叶ってあるお店で「とちもち」をゲットできたときは感無量でした。(あちこちで「とちもち」として売っているのは、全然「とちもち」ではありません。)
さっそく、ちょっと齧ってみたのですが、記憶にある食感を100だとすると、70くらいかなというところでしたが、それでもわたしは大満足でした。欲張って大量に買ってしまいました。
帰路、志賀というところで浜の方へ降りいき、静かなさざ波の音を聞きながら、柿本人麻呂のうたなどを思い出していました。
さざなみの志賀の唐崎幸(さき)くあれど、大宮人の船待ちかねつ
さざなみの志賀の大わだ淀むとも、昔の人にまたも逢はめやも
近江の海夕波千鳥汝が鳴けば、こころもしのにいにしえ思ほゆ
日本は美しい、日本は美しいと繰り返しこころのなかで呪文のように唱えていました。
自然に涙が溢れました。
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