ついこないだのことのように思っていたのに、拉致被害者が帰国して10年になるという。きのうは、蓮池薫さんが、焦燥感も露わに熱っぽく話しておられましたが、その中で、残っている被害者は、自分たちが帰国したのを知っていて堪えがたい思いでいるに違いなく、それがまた自分にとっても堪え難いことなのだと言われ、わたしも粛然と深く頷きながら聞いていました。
政府は何もしていないようで、ほんとうは水面下で事態が進展しているのかもしれないと儚い望みを託したりしたこともありますが、そういうことはなさそうですね。
課長から局長級会談になったということですが、もう、そんなことにだれも期待しなくなりました。
最近は、政府が無能なだけではなく、日本の内外に、日朝交渉を望まず、正常化を阻止したい勢力がいて、それがイチバンの問題なのではないかと思うようになりました。
だから、いつまでも経済制裁と言ってお茶を濁しているのではと。
いうまでもなく、正常化を望まないのはアメリカです。
いつもいつもジャマしてくる!
そして、その一方でキッシンジャーのように、横田早紀江さんの手をとって同情の涙を流す芝居をしているのです。
いつものダブスタ、二枚舌外交です。
小沢さんなら、おそらく北へ乗り込んで行って交渉されるでしょうね。
今思えば、田中角栄の日中国交の決断と実行力は驚愕に値します。殺されるかもしれないとの覚悟で行かれたということですが、当時は今以上に、日中国交を望まない人が多く存在したということです。
日朝交渉も同じことなのです。
日本が独立しない限り解決は無理なのかと、絶望的な思いに陥りますが、それでも、小沢さんならできると、そこに一縷の希望を託すしかないのかもしれません。
政府が経済制裁に踏み切ったとき、わたしも大いに賛成で、あんな国にびた一文出すことはないと思っていましたが、そういう考えはこの10年の間に徐々に薄れていきました。
力(武力)で取り返すことはできないのですから、あとはお金しかないではありませんか。
今回政府はIMFに、4・7兆円という気が遠くなるような巨額のお金の拠出をあっさり決めてしまいました。
そのお金のほんの一部を、北の支援に当てたらと思わずにいられません。
にっくき韓国には、何かと支援しているではありませんか。
山中伸弥教授が、ips細胞の実用化(治療)は先ず日本人からと言われましたが、
(当たり前といえば当たり前のことです)なぜ政府は、IMFへ拠出する前に、そのお金の一部でも日本人のために使おうと考えないのですか。
先ず一番に、困窮している日本人のことを考えないといけないのに、政府はどこを向いて政治をしているのでしょう。
いままでの蓮池さんの発言から、わたしは北がいかに日本との交渉を強く希望しているかということを感じてきました。
北朝鮮は待っているのです!
課長や局長や次官ではなく、トップが直接乗り込んでほしいと思いますが、野田総理に任せたくないのはいうまでもありません。
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