次期戦闘機が日、英、伊三国の共同開発になりました。
わたしは3国共同とはどういう仕組みになっているのかが気になります。
開発ということは新しい技術や機能が生まれるということなのか、だったらその技術の権利はどこに属すのか、そして、開発費用はどうなるのかなどがとても気になります。
国は、次期戦闘機に限定して第3国への輸出を解禁すると。
輸出先は日本と「防衛装備、技術移転協定」などを締結している国に限定し「現に戦闘が行われている国」は対象外とすると言っています。
おかしいなと思います。
イギリス、イタリアは戦争が行われている、つまり、ウクライナへの武器輸出は自由というかほぼ義務になっています。
戦闘中の国へ輸出できないことになっているのは日本だけです。
つまり、共同開発とは日本をNATOに引き入れるための罠なのではありませんか。
日本はアメリカの要請を受けてオスプレイをアメリカを迂回させる形でウクライナに送りました。
戦闘機もこの手を使うのだと思います。
戦争の当事者はいまのところロシアとウクライナだけということになっています。
NATOは公式にはまだ参加していません。
つまり、日本は両国以外のどの国にも戦闘機を輸出できるということです。
輸出した先の国がそれをウクライナに送ることについてはもう日本とは関係がありません。
日本は、そういう手を使えるよとアメリカに教えてもらったのでしょうか。
ウクライナで戦闘機の姿を見ることはほとんどありません。
長距離ミサイルで事足りているということなのでしょうか。
だから、次期戦闘機の共同開発のほんとうの目的を疑うのです。
一万歩譲って、戦闘機を作ると言うのなら日本独自の国産にしてほしいと思う。
でもそれは許されないのですね。
さらに、一万歩譲って言えば、イギリスは外してほしい。
イギリスは鬼門です。
明治維新以来、ず~っと日本は手玉に取られてきたのです。
一度だって手玉に取ったことはなく、やられっぱなしです。
最悪なのは、それに気が付いていないことです。
他国に入ってそこの国民や民族を分断し対立させ憎み合うようなことをしてきたのがアメリカやイギリスです。
歴史を知らないのですが、日本人でそういうことをやった人物がいましたか。
ただ単純に攻めていくだけだったのでは?
日本は仮に騙すことはできてもそれ以上の操ったり弄んだりということはできなかったのではないかと、わたしは勝手に思っているのですが。
元陸上幕僚長という肩書の人が、「積極的支援こそ平和国家日本の道」だと言っていました。
ウクライナを積極的に支援することにより国際社会から名誉ある地位を占められるということで、憲法の前文で謳われている精神に合致するそうです。
日本の積極支援はそういうことだったのかと、初めて気が付きました。
安倍さんが言っていた、世界の真ん中で輝くような国を実現するためだったのかと。
道理でシャカリキになるはずです。
でもそれだって、日本を使い捨てにしようというアメリカの戦略であり戦術なのですが。
「今や、世界は戦後最も厳しい安全保障環境に激変している」ということですが、まだ分からないのでしょうか。
アメリカという戦争国家はたえず戦争していなければ生きていけない国で、だから、世界のあちこちに紛争の火種を作るのです。
厳しい環境とはアメリカが人為的に作り出したものです。
これが国際政治を考える上での基本中の基本ではないでしょうか。
そんなに戦争が必要なら勝手にやれとは言えません。
日米同盟は運命共同体で、死ぬまで一緒です。
自衛隊では、日米同盟をどのように教えているのでしょうか。
アメリカを助けることが日本の生きる道だとでも?
若者が、祖国を守るために戦いたくないというのは、ある意味で健全です。
守るべき祖国なんてどこにもないからです。