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谷間の百合

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2017年 06月 25日 ( 1 )

再び 天皇がいなくなれば日本はいい国になるのか。

きのう、産経的日本会議的右翼の兄と電話で話をしたときに、最終的に天皇か安部総理かどっちをとる?と訊いたら3秒くらい間があって「それは天皇やろ」と言いましたがわたしは怪しいものだと思いました。

先日、「酔生夢人のブログ」で徳富蘇峰の「皇室中心主義」が紹介されていましたが、蘇峰という人は根っからの尊皇家だと思っていたわたしは、意外にもそれは数多の変遷のあとに辿りついた境地だったことを知りました。
その蘇峰が
「皇室を日本の歴史から抜いてしまえば日本の歴史の魂が抜けるばかりではなく、日本歴史そのものが崩壊してしまう。」
と言っていることはまさに至言で、わたしは皇室のレゾンデートルを表現したこれ以上の言葉を知りません。
ほんとうに、歴史の魂が抜けるのです。

ところで、内田樹さんが天皇主義者になったという噂を聞いて、わたしはとりあえず、長いインタビュー記事の終わりの部分にだけ目を通しました。

「人間にとって、真に重要な社会制度は、その起源が「ヤミ」の中に消えていて辿ることができない」
というレビィ=ストロースの言葉を引用して、天皇制もまた日本人にとってその起源がヤミの中に消えているほどに太古的な制度であり、それが、この21世紀まで生き残り現にこうして順調に機能して社会的安定の基盤になっていると内田さんは言っています。


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あらためて驚愕するのです。
その源流を辿れば「ヤミ」の中に消えてしまうような皇室が連綿と今に続いていることに。
天皇否定論者は、その「ヤミ」を非科学的だ、荒唐無稽だといって否定するのですが、こういう科学万能主義ほど愚かしいものはありません。
アインシュタインが科学を追及していけば宗教的な世界に入っていくと言った宗教とは、個々のキリスト教やイスラム教などを指すのではなく、科学(人智)の及ばない世界である宇宙の法則を言っているのだと思います。
「ヤミ」という言葉からは暗いとか悪の巣窟のようなイメージが付きまといますが、「ヤミ」とは生物が生まれる前の世界=胎内のことだろうと思います。
日本の歴史は、その「ヤミ=胎内」から生まれて現在に至っているということで、その連続性は世界に類のないものです。
レビィ=ストロースが言った「人間にとって真に重要な社会制度」が皇室だということです。
興亡を繰り返し、為政者によって寸断された歴史が普通の世界にあって、皇室がどれだけ特別なものであるか想像できませんか。
その連続性を切断するということがどういうことか分かった上で皇室の廃止を唱えるのかと、わたしは再び問いたくなるのです。


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by michi-no-yuri | 2017-06-25 11:06 | Comments(0)