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谷間の百合

taninoyuri.exblog.jp

2017年 06月 18日 ( 1 )

アメリカへ嫁いだ「三重子さま」がまた帰ってきます。

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もう会えないと思っていた答礼人形の「三重子さま」が近々里帰りをするというニュースにわたしはこころ穏やかではいられません。
しかし、もう会いには行きません。
またお別れするのが辛いから。
(願わくば、離縁されて戻ってきてほしい)
答礼人形を知らない人のために、5年前に、「三重子さま」について書いた記事を再掲します。


「答礼人形」をご存じですか。

アメリカで日本人移民排斥運動が燎原の火のように広まったことがあり、そのとき、それを憂慮したアメリカの宣教師が、お互いの理解と和解につながるがることを願って日本の子どもたちに人形を贈ることを提案しました。日本側の窓口になったのが、かの渋沢栄一でした。

答礼人形はそのお返しとして、各県から一体づつ作られてアメリカへ渡った人形です。
アメリカの人形が、大量生産可能な安価なものだったのに比し、日本のお人形は一体につき、今のお金で260万から280万にもついたそうですから、政府や職人がその人形に、いかに日本の誇りと意地をかけていたかが窺えます。

上の写真は、三重県から贈られた「ミス三重」「三重子さま」と呼ばれる人形です。(身長80センチ)
新聞で、「答礼人形八十年ぶりの里帰り」という記事とこの写真を見て、わたしはどうしても会いたいと思い、滞在中方々でお披露目されるのに合わせて「おっかけ」をしていました。
最後のお披露目のときは、いよいよ数日後にはアメリカに帰ってしまうのかと感傷的になり、アクシデントが起きることを願ったりしたものです。

そもそも、このような清楚で可憐な花嫁が、あの毛むくじゃらの赤鬼のような男のところに嫁がれるのは理不尽極まりなく、それを思うと今でも胸が張り裂けそうになります。

(アメリカ人男性と結婚しておられる方にはゴメンナサイです。
しかし、アメリカ人に限らず、このような美しい花嫁に見合う男性がこの世にいるとは思えません。)

それから二十年もしない内に日本とアメリカは戦うことになります。
そのとき、アメリカの人形は、敵国の人形だからと12000体の内300体くらいが奇跡的に残ったものの、あとは焼かれたり叩き潰されたりしてしまったのです。
生徒に人形を踏ませたり蹴ったりさせた例もあったそうで、まるで北朝鮮です。

アメリカに渡った日本人形は、行方不明の数体を除いてみんな健在だそうで、、考えてみれば、こんな、贅の限りを尽くした(嫁入り道具など)、精魂込めてつくられたものを壊せる人間がいるわけないのです。


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by michi-no-yuri | 2017-06-18 11:55 | Comments(0)