自民党が自党議員に配った「「フェイク情報が蝕むニッポン トンデモ野党とメディアの非常識」という冊子についてTBSの党首討論で総理は知らない、読んでないと言いました。
だから反論のしようがないではないかと。
特別委員会で、この8年間に外国人技術実習生の174人が自殺したという問題を取り上げたときも、総理は今初めて知ったことだと言って逃げました。
これは子どもが叱られたときに言い訳に使う言葉だということに気が付きませんか。
子どものときからそれで来て今もそれが通用すると思っているような人間が総理なのです。
子どもならともかく、一国の総理にそんな言い逃れを許してはいけません。
本人が知らなかったと言うのを、知っていたはずだとも言えませんが、野党はなぜそこで矛を収めてしまうのですか。
「では、今知ってどう思うか」となぜ畳みかけないのですか。
まともな人間なら、「今知って非常に驚いている、さっそくその背景にある問題の究明に全力で取り組む」と言うのではありませんか。
なんでいつもいつもそれで終わらせてしまうのですか。
質問して終わり、反対して終わり、、
わたしは国民の政治的無関心の元凶はそこにあると思っています。
こんな不毛を何十年も見せられて関心を持てと言うほうに無理があります。
勝ち誇ったような顔で、知らなかった、今初めて知ったと言って逃げるような人間はとてもまともな人間ではありません。
皮肉なことに、そんな人間は総理だから務まっているのですが、実社会ではだれも相手にしません。
遠い国から日本に働きに来て、なぜこんなにたくさんの自殺者出るのでしょうか。
故国の親はどんな思いでその悲報を聞くのかと想像すると胸が潰れそうです。
しかし、良心の欠片も持たない政治家や企業の人間には馬耳東風です。
いつか立場が逆転して(すでにそうなりつつある)日本から中国や東南アジアに出稼ぎにいった子どもがかの地で自殺したとしたらと想像してみてほしい。
「れいわ新選組」が掲げる8項目の政策のなかには入っていませんが、わたしは外国人労働者の受け入れをとりあえずストップさせてほしいと思います。
ほんとうに、いろいろな問題を孕んでいるのです。
徴用工問題が繰り返されることになるのです。
いえ、もっとひどいことになるのが目に見えています。
わたしは八村塁さんやサニブラウンさんを新しい日本人像だと言いましたが、かれらの親のどちらかは移民でもなく労働者として来た人でもありません。
出会いがあり、ということは縁があって日本人になった人たちです。
八村さんがいみじくも色は黒いが魂は日本人だと言いましたが、強い縁があったことをうかがわせます。
日本人であっても悪縁で日本人になっているような人もたくさんいて、きっとそういう日本人が今のような日本にしたのだろうと思います。
とにかくストップをかけてほしい。
今の日本に労働者を受け入れる環境も資格もないからです。
国民の生活そのものである政治より企業の論理が優先するシステムをこれ以上許してはいけないと思います。
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