きのうコメントをくださったミルキーさまにはかねてからお聞きしたいと思っていたことがありました。
それはフランスの映画事情についてです。
過日、アラン.ドロンが引退したというニュースがありましたが、この数十年、スランスではどんな映画がつくられ、どんな男優さん、女優さんが人気なのかなど、さっぱり伝わってこないのです。
イタリアではどんな俳優さんが人気なのでしょう。
こないだもソフィア.ローレンの「ひまわり」を見ましたが、あの音楽の切ないメロディーがしばらく脳裏から離れませんでした。
映画はほとんどアメリカ、BSでは毎日何本もの韓国ドラマが放映されていますが、それ以外の国では映画もドラマもつくられていないのかと錯覚するほどです。
とくにヨーロッパですが、むかしは映画を通じてあれほど身近に感じていたフランスやイタリアが、旅行しない、できないわたしにはほんとうに遠い国になってしまいました。
もう20年以上前になぜか終了してしまったのですが、わたしはNHK年末の「海外秀作ドラマ」をほんとうに楽しみにしていました。
テレビドラマの中で、普段知ることがない北欧やスペイン、トルコなどの国を少しは垣間見ることが出来ました。
その国の文化、生活への疼くような好奇心が一瞬でも満たされたのです。
先日、ふっと川喜多かし子さんや岩波ホール支配人の高野悦子さんの名まえが頭に浮かび、かの女らのおかげでどれだけいい映画を見ることができたかを思い出していました。
日本人にいい映画を見せてあげたいというかの女らの情熱にあらためて感動します。
とくに、ポーランドのアンジェイ.ワイダ監督の作品をみることができたのはわが人生の幸せでした。
かの女らに満腔の感謝を捧げたいと思います。
いまは安くて手っ取り早いものだけになりました。
もう、アメリカや韓国のものにはウンザリしているのです。
人に喜んでもらいたい、幸せになってほしいと思うのは本能のようなものだと思っているのですが、そうではないのでしょうか。
それどころか、国民にはもっと痛みに耐えてもらうと言う人までいます。
自分も苦しいのなら分かるのですが、そうではないのが悲しいではありませんか。
自分たちは貯め込むばかりで、国民には喜びも幸せも与えたくないと思っているような人間が政界、財界にたくさんいるのが悲しいではありませんか。
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