国連総会での総理の演説は異常でした。
マスコミは、会場の各国委員の席がガラガラな映像を執拗に流しました。
いままではなかったことで、流れが変わった証拠です。
ロシアも中国もフランスもドイツも対話での解決を望むという中で、総理は狂ったように圧力だけを主張しました。
ミサイルはアメリカ向けであり、たとえ拉致問題があるにしても、総理がそこまで前面にでて力説する姿を世界はどう見たでしょう。
世界は総理夫妻にチャウセスク夫妻を重ねて見ていたのではないでしょうか。
総理は自分を守るためだけに北を挑発しているのです。
自分一人を守るために!!!
おとつい、両陛下は渡来人ゆかりの高麗神社を参拝されました。
以前、皇后陛下は「五日市憲法草案」をご覧になって、明治の人の自国の未来にかけた熱い願いに触れて感銘を受けたことを文書にして発表されました。
両陛下はこういう形で、事あるたびに危機感を表明して国民の覚醒を促してこられました。
2000年には、桓武天皇の母の出自に触れられたことが話題になりました。
今回の参拝のニュースも韓国、北朝鮮で報道されたということです。
もし、朝鮮の人々が根っからの反日なら、こういう天皇の行為を受け入れるはずはありません。
反韓の人間へのザマーミロという感情もあったでしょうが、かれらは天皇の行為を素朴に喜んだのではないでしょうか。
わたしは、熱いこころと涙で天皇、皇后を見習おうと思う。
まだ、こころのどこかにへばりついている嫌悪や差別の感情をできるだけクリアにしたいと思う。
なぜなら、天皇がそう促しておられるからです。
天皇はそういう存在です。
権力にではなく、わたしは天皇の気持を忖度したいと思う。
太平洋の向こうの国との軍事同盟よりも、近くの国々と仲良くすることにしか日本の未来はないと思います。
いま、アメリカが方向転換したら総理はどうするのでしょうか。
狂気を発して戦争に突入するかもしれません。
「近代日本の黎明期に生きた人々の政治参加への強い意欲や、自国の未来にかけた熱い願い」
と述べられた皇后陛下のお言葉を、日本人が過去に終わったこととしか感じられないとしたら、これほど悲しいことはありません。
日本人はそういう国民なのでしょうか。
×